クロノグラフキャリバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 18:25 UTC 版)
「クロノグラフ」の記事における「クロノグラフキャリバー」の解説
機械式クロノグラフの機械は非常に複雑なため、懐中時計が主流の時代から自社設計生産する会社は少なく、バルジュー(Valjoux、現エタ)、レマニア(現ヌーベル・レマニアとしてブレゲのクロノグラフ製造部門)、ヴィーナス(Venus、現エタ)、アンジェラス (Angelus)、エクセルシオパーク (Exelsior Park) 等クロノグラフを得意とするメーカーから機械を購入して、改良もしくはそのまま使用することが多かった。 例えばパテック・フィリップはかなり改造を加えてそのことで非常に高い評価を受けてはいるが、ベースキャリバーはバルジューやレマニアを使用している。ロレックスのクロノグラフキャリバーは、手巻きだった時代はバルジューのキャリバー72系、自動巻になってからはゼニスの「エル・プリメロ」を採用しており、自社生産に切り替えられたのは2000年になってからである。またクロノグラフの代表製品の一つとして知られるオメガの「スピードマスター・プロフェッショナル」のキャリバーはレマニア製キャリバーCH27C12系、ブライトリングの「ナビタイマー」はヴィーナス製で当初はキャリバー175、後にキャリバー178を使用していた。 しかしこの時期にも自社製機械としてキャリバ−13ZN、キャリバー30CHを持つロンジン、手巻き時代の自社製機械としてキャリバー90、キャリバ−90M、キャリバー95Mを持つモバード、自社製機械としてトリコンパックスを頂点とするコンパックスシリーズを持つユニバーサル・ジュネーブ、自社製機械としてマルチセンタークロノがあるミドー等は自社生産していた。 これらの会社もその後コストの掛かる自社生産を中止し他社から購入するようになった。
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