クモ類の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/14 05:33 UTC 版)
クモ類は肉食性であり、昆虫などの小動物を捕獲して食べる。この時、糸を組み合わせて網を作り、これに引っかかる昆虫を捕らえるのが造網性のクモである。クモ類の約半数がこの型に属する。 網の形はいくつかの基本的な型があり、さらに種によっては様々な異なった網を張る。網の形や種類についてはクモの網の項を参照されたい。網を張らないクモの多くは、獲物に走り寄って食いつくか、時としていて近づいたものに食いつくようにして獲物を捕らえる。このようなものは造網性に対して徘徊性という。この型がクモの残り半分に近い。この他、一部のクモは住居に閉じこもって生活する。 造網性のクモに共通する特徴として、爪の数があげられる。歩脚の先端には鉤状の爪が一対あるが、造網性の群ではその下側により小さい爪があり、これで糸を引っかける。そのためこのような爪を持つ類をまとめて三爪類という。ただし、三爪類がすべて造網性でなく、徘徊性の種が混じっている。それらは造網性の祖先から徘徊性に転じたと考えられている。キシダグモ科のものでは幼生は網を張り、成体が徘徊性になるものがある。 ジョロウグモの網電線の間に進出 セアカゴケグモ子育ても網の中で 網を張らないクモの例チャスジハエトリ(ハエトリグモ科)
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