ギロチンの都市伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:05 UTC 版)
「アントワーヌ・ラヴォアジエ」の記事における「ギロチンの都市伝説」の解説
ラヴォアジエがギロチンにかけられる際、処刑後の人に意識があるのかを実験するため、周囲の人間に「斬首後、可能な限り瞬きを続ける」と宣言して実際に瞬きを行なったという話がある。しかしながらラヴォアジエの処刑は35分間で26人を処刑する流れ作業の途中で行われ、その場にはラグランジュら数名の科学者が立ち合ってはいたものの、警察官の列によってギロチンから隔離されており、そのような実験をする時間も猶予もなかった。また、実験を依頼されたのはしばしばラグランジュとされているにもかかわらず、ラグランジュの著書にそのような記述は全くない。よってこれらの話は事実ではなく、ボーリュー医師の1905年の論文などをもとに1990年代以降創られた都市伝説であると考えられている。1998年にディスカバリーチャンネルで放送された番組『ギロチン』の中で、神経外科医の解説とともに出所不明のまま取り上げられてしまったことで、この都市伝説が広まってしまったと歴史家のジェンセンは指摘している。 また、かつてサーモフィッシャーサイエンティフィック社がラヴォアジエのデスマスクを所有していると主張した時期があるが、こちらも贋作であると考えられる。
※この「ギロチンの都市伝説」の解説は、「アントワーヌ・ラヴォアジエ」の解説の一部です。
「ギロチンの都市伝説」を含む「アントワーヌ・ラヴォアジエ」の記事については、「アントワーヌ・ラヴォアジエ」の概要を参照ください。
- ギロチンの都市伝説のページへのリンク