ギリシャ十字
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/19 04:36 UTC 版)

ギリシャ十字は、キリスト教において最も頻繁に用いられる十字の一つである。特に正教会で多用されるが、西方教会(カトリック教会・聖公会・プロテスタント)においてもラテン十字と並び広く用いられている。キリスト教の範疇に留まらず、様々な紋章や標章などにもその意匠が見られる。
形状
その形状は、横木と軸木が等しい長さで構成され、両者は中央で直交する点を特徴とする。
建築と象徴
ビザンティン建築をはじめとする聖堂建築においては、平面がギリシャ十字型に構成される事例が多く、「ギリシャ十字型の平面」という記述は建築関連の記事で頻繁に用いられる。また、国際的な人道支援組織である赤十字や、薬局のシンボルとして知られる緑十字は、ギリシャ十字を基にデザインされたスイス国旗に由来する。
使用例
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ギリシャ十字型の平面を持つ、イタリアの聖マリア聖堂
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労働衛生旗
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赤十字
符号位置
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
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✙ | U+2719 |
- |
✙ ✙ |
OUTLINED GREEK CROSS |
✚ | U+271A |
- |
✚ ✚ |
HEAVY GREEK CROSS |
関連項目
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