ギャラに対して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 07:47 UTC 版)
「吉本興業ホールディングス」の記事における「ギャラに対して」の解説
タレントのギャラは歩合制のため、若手であまり仕事がない芸人の場合、「銀行のATM手数料や交通費がギャラより高い」といった現象が起こる。明石家さんまや島田紳助は童謡「こいのぼり」の替え歌で「ギャラより高い交通費〜」とたびたび歌うこともあった。また、報酬がいくらであっても必ず吉本側が天引きし、その後、報酬料金の源泉徴収制度に従い10 - 20%の所得税が差し引かれていることでも知られている。このため、若手芸人は仕事が軌道に乗るまでは、本業のほかにアルバイトをすることも多い。吉本の若手芸人の約半分がアルバイトをしながら生計を立てていることが『ジャイケルマクソン』で明らかになり、親から数十万に及ぶ仕送りを受けている芸人がいることも『イチハチ』で明らかにされている。後述の闇営業問題についても、ギャラの安さが背景にあったとされる。 ただし、テレビの出演料(吉本の関係する番組などは除く)、漫才などの賞レースや特番の賞金、CM出演料などについては、吉本興業ではギャラ以外でタレントが直接稼いできたお金は全額そのタレントのもとに入るという(ただし源泉徴収はされる)。ただ、チャド・マレーンのチャドだけは興行ビザで在留しており、年収200万円以下だと更新が困難になるため例外的に吉本と雇用契約を結んでおり、給料制になっている。 そもそもタレントは芸能プロダクションに「雇用」されること自体が稀で、タレント自身の芸能活動のマネジメントの一切を芸能プロダクションに「委任」する「専属マネジメント契約」という形態を取るのが通常であり、吉本もこの形態を取っている。
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