キース・パッカードとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 技術者 > 技術者 > アメリカ合衆国の技術者 > キース・パッカードの意味・解説 

キース・パッカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 08:44 UTC 版)

キース・パッカード
生誕 (1963-04-16) 1963年4月16日(61歳)
職業 プログラマ
テンプレートを表示

キース・パッカード: Keith Packard1963年4月16日 - )は、 X Window System に関する業績で知られるアメリカのソフトウェア開発者

パッカードは、多数のX拡張の開発とXに関する技術文書の執筆で知られている。1980年代後半から MIT X Consortium でXの開発に深く関与するようになり、その後XFree86に参加し、現在は X.Org Foundation に関与している(2022年第一四半期まで、理事会メンバー[1])。

意見の相違からXFree86を追い出された[2]が(それが X.Org Serverフォークをもたらした)、現在は freedesktop.org での実験的Xサーバ実装のプロジェクトを主導し、同時にXの公式リファレンス実装も主導している。

2004年からDebianにも開発者として参加し、fontconfigなどの保守を行っている。

経歴

1986年、オレゴン州にある Reed College で数学の学士号を取得。1983年から1988年まで、テクトロニクスX端末UNIXワークステーションの開発に携わった。

その後、マサチューセッツ州ケンブリッジに移住し、マサチューセッツ工科大学の X Consortium で1988年から1992年まで働いた。そこで、X Window System のリファレンス実装の開発と標準化に関わった。当時はXのリリース責任者だった。

1992年、ポートランドに移り、Network Computing Devices でX端末とコンピュータグラフィックスの開発に携わった。

1999年から、ポートランドの自宅でSUSEXFree86を移植する作業を行った。

2001年から2005年まで、コンパック(後のヒューレット・パッカード)の Cambridge Research Labs に勤務した。

2006年8月からインテルで働いている。この間の2011年に、オライリーの「O'Reilly Open Source Awards」に選出されている[3]

2015年にはヒューレット・パッカードへ移り[4]、2017年にはValve Corporationに勤務している[5]

パッカードが関与した他のソフトウェア

脚注

  1. ^ Board of Directors” (英語). X.Org Foundation. 2021年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月14日閲覧。
  2. ^ Stephen Shankland (March 21, 2003). “Schism hits key open-source group - CNET” (英語). CNET. CNET Media, Inc. 2022年9月14日閲覧。
  3. ^ OReilly Open Source Awards: Open Source Convention - O'Reilly OSCON, July 25 - 29, 2011 in Portland, OR” (英語). O'Reilly OSCON. O'Reilly (07/28/2011). 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月14日閲覧。
  4. ^ Michael Larabel (20 January 2015). “Keith Packard Leaves Intel's Linux Graphics Work - Phoronix” (英語). Phoronix. Phoronix Media. 2022年9月14日閲覧。
  5. ^ Michael Larabel (14 March 2017). “Valve Hires X11 Veteran Keith Packard To Work On The Linux Display Stack - Phoronix” (英語). Phoronix. Phoronix Media. 2022年9月14日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キース・パッカード」の関連用語

キース・パッカードのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キース・パッカードのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキース・パッカード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS