キンギョ系との区別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 14:48 UTC 版)
「ヨーロッパブナ (魚類)」の記事における「キンギョ系との区別」の解説
キンギョ (Carassius auratus auratus)がクラシアンカープ(ヨーロッパブナの英名)の改良品種だとしている文献もあるが、「クラシアンカープ」というのはフナ属の総称でもあるから、まったくの誤りではないが、近年の遺伝子学研究でキンギョの祖先は、クラシアンカープ種ではなくギベリオブナ種であることは確立されているので、表現としては好ましくない。 以上は表現上の混同だが、実際問題として、クラシアンカープと金魚系雑種の見分けが必要となっている。そこで Farnham Angling Society の比較表にもとづき訳出・補遺したものが以下の表である: クラシアンカープ(ヨーロッパブナ)キンギョ系(ギベリオブナ)a) 鼻づらが丸っこい a) 鼻づらがとがっている b) 全体はかならず黄金ブロンズ色である。 b) 灰色や緑っぽい個体がいる。 c) 側線のウロコが33枚以上 (33; 31-36 ) c) 側線のウロコが31枚以下(27-31) d) 稚魚には尾の付け根に黒紋があるが、長じると消える"(尾柄(caudal peduncle)に一過性の黒ずんだ斑紋あり") d) 尾に斑紋はない。 e) 背びれの最前条は軟条 e) 背びれの最前条が硬い f) 背びれは、高まった幅が長く、凸扇型に湾曲し15軟条ある。 f) 背びれは、凹にくぼみ、15以上の軟条がある。
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