キリシタン神社

世界宗教用語大事典

キリシタンじんじゃ 【キリシタン神社】

キリシタンと関係する神社。①長崎県西彼杵郡外海町にある枯松神社をいう。明治年間の創建で、ローマ教皇ヨハネス一世を祀るとの巷説があるが真偽未詳。この地方にはキリシタン迫害の歴史がある。②長崎市淵町の淵神社（旧万福寺）境内にある桑姫神社をいう。祭神桑姫は大友宗麟の次女阿西御前のこと。③東京都大島町（伊豆大島）オタイネ浦にある御躰内大明神の小社をいう。島民はオタイ様と称して海上安全と豊漁の神にしているが、祭神はオタア-ジュリアという朝鮮貴族の娘でキリスト教信者であり、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に小西行長が連れてきたといい、絶対に棄教しなかったので家康が一六一二（慶長一七）年大島へ流したのだと伝える。