カプノグラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/10 08:45 UTC 版)
吸気及び呼気の二酸化炭素分圧を連続的に測定して経時的に曲線で表したもの。横軸が時間、縦軸がPCO₂を示し第Ⅰ~Ⅳ相からなる。この波形や時間経過から得られる情報は非常に多い。患者の呼吸や循環の状態を把握するのに有用であるほか、麻酔中の様々な気道のトラブルを早期発見することができる。 ・第Ⅰ相:吸気の最後から呼気の初期。気管チューブや気管・気管支など解剖学的死腔に存在するガスが呼出されるPCO₂は0mmHgを示す ・第Ⅱ相:次第に肺胞からのCO₂を含んだガスが解剖学的死腔のガスと混合して排出されてくるため、二酸化炭素分圧は徐々に上昇する。 ・第Ⅲ相:肺胞からのガス排出。正常ではほぼ平坦であり、呼気終了時の値がPETCO₂である。 ・第Ⅳ相:吸気が開始され、二酸化炭素分圧が急激に下降し、基線(0mmHg)まで戻る。
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