カドヘリンとは? わかりやすく解説

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カドヘリン【cadherin】

読み方:かどへりん

動物細胞間の接着関与する細胞固定され糖たんぱく質接着因子一つで、細胞間の接着部位分布している。カドヘリン分子間の相互作用細胞どうしを結合させる


カドヘリン

カドヘリンは細胞細胞結合させる細長いタンパク質で、ドメイン数珠繋ぎになった構造をしている。ドメインドメインカルシウムイオン構造安定化されている。カドヘリンの末端細胞膜突き抜けて細胞内のタンパク質であるβカテニン結合しβカテニンαカテニンを介して細胞骨格形成するアクチン結合する。つまり、細胞細胞は、隣の細胞→カドヘリン(細胞外)→カドヘリン(細胞内)→βカテニンαカテニンアクチンというタンパク質相互作用によって安定化されているのである

カドヘリン
カドヘリン
1I7X - Cell Adhesion
Beta-CateninE-Cadherin Complex

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カドヘリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 14:49 UTC 版)

カドヘリン (Cadherin) は細胞表面に存在する糖タンパク質の一群で、細胞接着をつかさどる分子であり、動物胚発生に重要な役割を果たす[1]。典型的なカドヘリン(クラシックカドヘリン)は、アドヘレンス・ジャンクションの構築を通じて、細胞と細胞の接着の形成と維持に関わる。クラシックカドヘリンは、その細胞外に5つのドメイン構造(ECドメイン)を繰り返し、1つの貫通セグメントと細胞内ドメインを有する。細胞内ドメインにはカテニンが結合し、細胞骨格への連結を行っている。カドヘリンは、その機能発現にカルシウムイオンを必要とし、カルシウムイオン存在下でプロテアーゼによる分解から保護される。カルシウム calcium と接着 adhere にちなみ、その発見者であるAron Moscona竹市雅俊らにより命名された。ECドメインをもつ分子は脊椎動物ゲノム中に120個ほど見いだされ、カドヘリンスーパーファミリーと呼ばれている。


  1. ^ デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年2月12日閲覧。


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カドヘリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:54 UTC 版)

日本の発明・発見の一覧」の記事における「カドヘリン」の解説

1986年には竹市雅俊がカドヘリンを発見し、カドヘリンが細胞間接着を担う分子であることを突き止めた

※この「カドヘリン」の解説は、「日本の発明・発見の一覧」の解説の一部です。
「カドヘリン」を含む「日本の発明・発見の一覧」の記事については、「日本の発明・発見の一覧」の概要を参照ください。

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