カスミ石とは? わかりやすく解説

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かすみ‐いし【×霞石】

読み方:かすみいし

ナトリウム・アルミニウムを含む珪酸塩(けいさんえん)鉱物の一。無色白色または灰色の短柱状結晶六方晶系。酸に浸すと曇り生じることからの名。日本列島には稀にしか見られず、アルカリ岩特有の鉱物ネフェリン


霞石

(カスミ石 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 22:03 UTC 版)

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霞石
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Na3K(Al4Si4O16
結晶系 六方晶系
へき開 なし
断口 亜貝殻状断口
モース硬度 5.5 - 6
光沢 ガラス光沢・樹脂光沢
白色、黄色、
条痕 白色
比重 2.6 - 2.7
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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霞石(かすみいし、nepheline、ネフェリン)は鉱物ケイ酸塩鉱物)の一種。準長石に属する。塩酸などの強酸に入れると白濁することから、ギリシャ語νεφέλη(「雲」)にちなみ命名された(日本語の語源も霞からである)。

化学組成は (Na,K)AlSiO4とされていたが、カリウムが必須であることが判明し、2018年にNa3K(Al4Si4O16)に変更された。六方晶系だが、結晶は極めてまれに小さなものが産出する。

霞石閃長岩響岩などに産し、石英などのSiO2 鉱物とは共生しない。そのため、珪酸に富んだ地質である日本列島にはほとんど産出しないが、島根県浜田市黄長石霞石玄武岩は、日本で産出する事実上唯一の霞石であり、同市の露頭は天然記念物に指定されている。日本周辺では朝鮮半島などで産出する。

関連項目

参考文献

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