カサンドラ症候群
(カサンドラ情動剥奪障害 から転送)
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カサンドラ症候群(カサンドラしょうこうぐん、英: Cassandra affective disorder)、カサンドラ情動剥奪障害(カサンドラじょうどうはくだつしょうがい、英: Cassandra affective deprivation disorder)」とは、アスペルガー症候群[注釈 1]を持つ配偶者、あるいはパートナーと情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である[1]。
注釈
- ^ 2013年5月にアメリカで刊行されたアメリカ精神医学会の診断基準『DSM-5』(英: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th Edition、日本語版なし)では、アスペルガー症候群に代わり「自閉症スペクトラム障害」(英: autistic spectrum disorder:ASD)という診断名が採用されているが、ここでは今でも一般的によく使われている「アスペルガー症候群」(AS)を用いた。
- ^ カサンドラ症候群は、パートナーの一人または両方が、低い感情知能やアレキシサイミアであることによって生じる従属的関係の状態、とされる。
- ^ アレキシサイミアとは、ギリシャ語で「感情に対する言葉がない」という意味。自閉症スペクトラムのおよそ85%がアレキシサイミア(失感情症)だと言われている。アスペルガー症候群の人が感情表現に戸惑う大きな原因にもなっている。
- ^ マクシーン・アストンは、アスペルガー症候群によって生じる人間関係の研究と支援をリードする心理学者である。イギリスのコベントリーでクリニックを開き、個人、カップル、家族のためにカウンセリングをしている。著書に『Asperger's in love』(Jessica Kingsley Publishers Ltd、2003)、『The other half of Asperger Syndrome』(Jessica Kingsley Pub、2014)、『アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと』(東京書籍、2013)、他。
- ^ ニューヨーク州在住の文筆家。アスペルガー症候群の教育者。
- ^ 心療内科医・医学博士。福島学院大学大学院教授。専門は、児童精神医学、スクールカウンセリング、精神薬理学など。
- ^ 精神科医。ランディック日本橋クリニック院長。大人の発達障害を中心に活躍中。
- ^ 臨床発達心理士。TEACCHⓇ上級コンサルタント。米国ノースカロライナ大学TEACCH部、英国バーミンガム大学自閉症学科で学ぶ。発達障害者とその家族の支援を長年続けている。
- ^ 東京生まれ。臨床心理士、特別支援教育士。どんぐり発達クリニックで心理療法士も務める。青山学院大学卒、白百合女子大学大学院、博士(心理学)。青山学院等で非常勤講師を務めるほか、私立小、中、高校にてスクールカウンセラーを務める。夫婦関係の心理を専門に研究、発達障害の保護者およびパートナーのカウンセリングを行っている。
- ^ どんぐり発達クリニック院長。独立行政法人国立成育医療センターこころの診療部発達心理科医長を経て、2014年より現職。専門は発達行動小児科学、小児精神神経学、神経生理学、特に発達障害の分野では第一人者。
- ^ 他者の心の状態や動きを類推することによって、その人の言動を解釈したり予想したりする心の働き・機能、および、他者には自分と異なる考えや信念があることを理解する心の働き・機能のこと。自閉症スペクトラムの人たちは、この心の理論の発達に障害があり、人とのやりとりが苦手になったり、コミュニケーションスキルが不十分になったりすると言われている。
- ^ 〈〉内は各自助会のサイトのタイトルによる。
出典
- ^ a b c d e f Harriet F. Simons; Jason R. Thompson. "Affective Deprivation Disorder: Does it Constitute a Relational Disorder?" (PDF). 2012年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月10日閲覧。 Cite journalテンプレートでは
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- ^ 東京都発達障害者支援センター(TOSCA) HP
- ^ カトリン・ベントリー 2008, p. 221.
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