カイハフェルツとは? わかりやすく解説

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カイ・ハフェルツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/28 04:52 UTC 版)

カイ・ハヴァーツ
ドイツ代表でのハヴァーツ(2019年)
名前
本名 カイ・ルーカス・ハヴァーツ
Kai Lukas Havertz
ラテン文字 Kai Havertz
基本情報
国籍 ドイツ
生年月日 (1999-06-11) 1999年6月11日(26歳)
出身地 アーヘン
身長 190cm[1]
体重 83kg
選手情報
在籍チーム アーセナル
ポジション MFAM)/ FWCF
背番号 29
利き足 左足
ユース
2003-2009 アレマニア・マリアドルフ
2009-2010 アレマニア・アーヘン
2010-2016 バイエル・レバークーゼン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2016-2020 バイエル・レバークーゼン 118 (36)
2020-2023 チェルシー 91 (19)
2023- アーセナル 60 (22)
代表歴2
2014-2015  ドイツ U-16 6 (0)
2015-2016  ドイツ U-17 16 (2)
2017-2018  ドイツ U-19 8 (7)
2018- ドイツ 55 (20)
1. 国内リーグ戦に限る。2025年7月8日現在。
2. 2025年7月8日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

カイ・ルーカス・ハヴァーツ(Kai Lukas Havertz,ドイツ語発音: [kaɪ̯ ˈhaːvɐts][2] 1999年6月11日 - )は、ドイツアーヘン出身のサッカー選手プレミアリーグアーセナルFC所属。ドイツ代表。ポジションはミッドフィールダーフォワード[3]

クラブ経歴

バイエル・レバークーゼン

2010年にバイエル・レバークーゼンのユースチームに加入した[4]。2016年10月15日、ブンデスリーガヴェルダー・ブレーメン戦でトップチームデビュー並びにリーグデビューを果たすが、チームは1-2で敗北した[5]。この時、彼は17歳と126日であったが、これはブンデスリーガ史上8番目の若さでのデビューとなった[6]。2017年2月17日にはカリム・ベララビへの初アシストを記録した[7]。4月8日のヴォルフスブルク戦でクラブ初得点を記録し、17歳での得点もブンデスリーガ史上最年少得点となった。

2019-20シーズンの後半は、ケヴィン・フォラントの負傷によりセンターフォワードとして起用された[4]。2020年5月24日、第27節のボルシアMG戦では4試合連続ゴールを決めて勝利に貢献した[8]。続く5月29日、第29節のSCフライブルクでも得点をきめ、ブンデスリーガにおいて史上初となる当時21歳以下で35得点を決めた選手となった[9]

チェルシー

2020年9月4日、チェルシーと5年契約を締結したことが発表された[10]。背番号はバイエル・レバークーゼン時代と同じ29番。9月14日、シーズン開幕戦のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦でデビューを果たした[11]。同年10月17日、サウサンプトン戦でプレミア初ゴールを決めた[12]。2021-22シーズンの序盤はハヴァーツ、ルカクマウントの強力な3トップを結成した。2021年5月29日、UEFAチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスター・シティ戦ではマウントからスルーパスを受け相手GKエデルソンを交わし優勝に貢献する決勝点を決め、1997年以降のCL決勝で得点を決めたドイツ人で最年少ゴールを記録した[13]

2021-22シーズン、8月29日、リヴァプール戦でコーナーキックからのボールをヘディングで決め今季初得点を決めた。FIFAクラブワールドカップ2021では決勝で南米王者パルメイラスと対戦。延長戦までもつれ込む接戦となったが、117分に決勝点を決めて優勝に貢献した[14]。ルカクが不調に陥り、ストライカーのポジションが空いたがそこをハヴァーツが適応し、チームに貢献した。

2022-23シーズン、9月3日のウェストハム・ユナイテッド戦で試合終了間際にシーズン初得点を決め、チームを逆転勝利に導いた。ワールドカップ再開後のボーンマス戦でスタメン出場、1ゴール1アシストを記録し、この試合のマンオブザマッチに選ばれた。2023年1月15日、クリスタル・パレスとのダービーマッチでハキム・ツィエクからのボールをヘディングでゴールを決め、チームの連敗を阻止した。

アーセナル

2023年6月28日、アーセナルに移籍することが発表された。背番号はチェルシー時代から引き続き29番を着用[15][16]。9月30日、ボーンマス戦で移籍後初ゴールを挙げた[17]

2025年2月、試合間隔が少し開く期間を利用して行われる恒例のドバイキャンプにおいてハムストリングを負傷し手術を要するシーズン絶望の大怪我を負った[18]

代表経歴

2018年8月29日、ヨアヒム・レーヴ率いるフル代表のドイツ代表に招集された。9月9日、親善試合のペルー戦にて88分、ティモ・ヴェルナーとの交代でフル代表デビューを飾った[19]。2019年10月9日、アルゼンチンとの親善試合で代表初得点を記録。

2021年5月、UEFA EURO 2020に臨むドイツ代表メンバーに選出された。グループリーグ第2戦のポルトガル戦で決勝ゴールを決め、4-2での勝利に貢献[20]。第3戦のハンガリー戦では1ゴールを決め、決勝トーナメント進出の立役者となった[21]

2022年11月、カタールワールドカップのドイツ代表のメンバーとして選ばれ、グループリーグ最終節のコスタリカ戦では2ゴールを挙げ、自身はMOMに選ばれた[22]。しかし、チームは同時刻に行われていた日本スペイン戦の結果により2大会連続となるグループステージ敗退となった。

2024年、UEFA EURO 2024ではグループリーグ初戦のスコットランドとの対戦で1得点[23]、ラウンド16のデンマーク戦ではPKにより得点を記録した。

プレースタイル

主に攻撃的ミッドフィールダーまたはセンターフォワードとして活躍しており、確実なスペースにパスを出す能力でチームの攻撃に多く関与していた[24]

エピソード

  • キャリアのスタートは、出身地で祖父が経営していた[25]アレマニア・マリアドルフドイツ語版というとても小さなクラブだった[26]

個人成績

クラブ

2024-25シーズン終了時点
クラブ シーズン リーグ リーグ戦 カップ戦 リーグ杯 国際大会 その他 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
バイエル・レバークーゼン 2016–17 ブンデスリーガ 24 4 1 0 - 3 0 0 0 28 4
2017-18 30 3 5 1 - - 0 0 35 4
2018-19 34 17 2 0 - 6 3 0 0 42 20
2019-20 30 12 5 2 - 10 4 0 0 45 18
通算 118 36 13 3 - 19 7 0 0 150 46
チェルシー 2020-21 プレミアリーグ 27 4 5 1 1 3 12 1 0 0 45 9
2021-22 29 8 3 2 3 0 9 3 4 0 48 13
2022-23 35 7 1 0 1 0 10 2 0 0 47 9
通算 91 19 9 3 5 3 31 6 4 0 140 31
アーセナル 2023-24 プレミアリーグ 37 13 1 0 2 0 10 1 1 0 51 14
2024-25 プレミアリーグ 23 9 1 0 4 2 8 4 0 0 34 15
総通算 269 77 24 4 11 7 68 18 4 1 376 107

代表歴

出場大会

試合数

2024年6月14日現在
  • 国際Aマッチ 47試合17得点(2018年 - )[27]


ドイツ代表 国際Aマッチ
出場 得点
2018 2 0
2019 5 1
2020 3 1
2021 13 5
2022 10 5
2023 9 2
2024 5 3
通算 47 17

得点

# 開催日 開催地 対戦国 スコア 結果 大会
1 2019年10月10日 ドルトムントジグナル・イドゥナ・パルク アルゼンチン 2–0 2–2 親善試合
2 2020年10月13日 ケルンラインエネルギーシュタディオン  スイス 2–2 3–3 UEFAネーションズリーグ2020-21
3 2021年3月26日 デュイスブルクMSVアレーナ アイスランド 2–0 3–0 カタールW杯・予選
4 2021年6月19日 ミュンヘンアリアンツ・アレーナ ポルトガル 3–1 4–2 UEFA EURO 2020
5 2021年6月23日  ハンガリー 1–1 2–2
6 2021年10月11日 スコピエトシェ・プロエスキ・アレナ  北マケドニア 1–0 4–0 カタールW杯・予選
7 2021年11月14日 エレバンハンラペタカン・スタジアム  アルメニア 1–0 4–1
8 2022年3月26日 ジンスハイムライン・ネッカー・アレーナ  イスラエル 1–0 2–0 親善試合
9 2022年9月26日 ロンドンウェンブリー・スタジアム  イングランド 2–0 3–3 UEFAネーションズリーグ2022-23
10 3–3
11 2022年12月1日 アル=ハウルアル・バイト・スタジアム  コスタリカ 2–2 4–2 2022 FIFAワールドカップ
12 3–2
13 2023年6月12日 ブレーメンヴェーザーシュタディオン  ウクライナ 2–3 3–3 親善試合
14 2023年11月18日 ベルリンベルリン・オリンピアシュタディオン  トルコ 1–0 2–3
15 2024年3月23日 リヨンパルク・オリンピック・リヨン フランス 2-0 2-0
16 2024年6月7日 メンヒェングラートバッハボルシア・パルク ギリシャ 1-1 2-1
17 2024年6月14日 ミュンヘンアリアンツ・アレーナ スコットランド 3-0 5-1 UEFA EURO 2024

タイトル

クラブ

チェルシー
アーセナル

個人

脚注

  1. ^ Kai Havertz”. Chelsea FC. 2022年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月31日閲覧。
  2. ^ KAI HAVERTZ: 10 Dinge, ohne die der Chelsea-Spieler nicht leben kann | 10 Essentials GQ Germany
  3. ^ Kai Havertz”. worldfootball.net. HEIM:SPIEL. 2016年10月15日閲覧。
  4. ^ a b カイ・ハフェルツ”. Chelsea FC. 2020年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月16日閲覧。
  5. ^ Werder Bremen vs. Bayer Leverkusen - 15 October 2016 - Soccerway”. int.soccerway.com. 2019年4月1日閲覧。
  6. ^ UEFA.com. “UEFA.com's weekly wonderkid: Kai Havertz” (英語). UEFA.com. 2019年4月1日閲覧。
  7. ^ Staff, BR-UK. “European Golden Boys XI: Dembele and Havertz Continue to Shine Brightly” (英語). Bleacher Report. 2019年4月1日閲覧。
  8. ^ 4試合連続弾のハフェルツは自身の去就について「とても感謝しているから…」”. サッカーキング (2020年5月24日). 2020年5月26日閲覧。
  9. ^ “ドイツの至宝“ハフェルツが記録樹立…新ポジション抜擢で再開後4試合5得点”. サッカーキング (2020年5月30日). 2020年5月30日閲覧。
  10. ^ ハフェルツの入団が決定!”. チェルシーFC (2020年9月4日). 2020年9月5日閲覧。
  11. ^ ヴェルナー&ハフェルツがデビュー!…チェルシー、ブライトンに競り勝ち白星発進”. サッカーキング (2020年9月15日). 2020年9月16日閲覧。
  12. ^ co.,Ltd, FromOne. “チェルシー、ヴェルナー&ハフェルツがプレミア初ゴールも…試合終盤に追いつかれサウサンプトンとドロー”. サッカーキング. 2022年10月20日閲覧。
  13. ^ 優勝に導いたハフェルツが快挙! 1997年以降CL決勝でドイツ人最年少ゴール”. サッカーキング (2021年5月30日). 2021年5月30日閲覧。
  14. ^ チェルシーがクラブW杯初優勝! 延長後半V弾のハバーツはメッシ以来の快挙”. ゲキサカ (2022年2月13日). 2022年2月13日閲覧。
  15. ^ Kai Havertz joins on long-term contract” (2023年6月28日). 2023年6月29日閲覧。
  16. ^ Havertz leaves for Arsenal” (2023年6月28日). 2023年6月29日閲覧。
  17. ^ アーセナルがボーンマスに4発完勝! ハフェルツが待望の初ゴール…冨安健洋は69分から出場”. サッカーキング (2023年10月1日). 2023年10月1日閲覧。
  18. ^ Injury update: Kai Havertz” (2025年2月13日). 2025年2月20日閲覧。
  19. ^ Erstes Spiel, erstes Tor: Debütant Schulz trifft zum Sieg: Deutschland - Peru 2:1 (1:1)” (ドイツ語). kicker. 2019年4月1日閲覧。
  20. ^ ドイツ、C・ロナウド1G1Aのポルトガルに逆転勝利! ゴセンス躍動で圧巻4発”. サッカーキング (2021年6月19日). 2021年6月20日閲覧。
  21. ^ ゴレツカ弾で84分に追いついたドイツ、“死の組”を2位で突破!ハンガリーはあと一歩で涙”. サッカーダイジェスト (2021年6月24日). 2021年6月24日閲覧。
  22. ^ ドイツはシュート30本でコスタリカに逆転勝ちも敗退 選手は呆然、立ち上がれず”. 日刊スポーツ. 2022年12月2日閲覧。
  23. ^ パス成功率は驚異の “99%” ドイツの司令塔クロースがEURO開幕戦で残した圧巻のスタッツ”. ザ・ワールド (2024年6月15日). 2024年7月10日閲覧。
  24. ^ MFハフェルツの2列目でのプレイが恋しい…… やはり来季のチェルシーには新たな9番が必要 The WORLD Web 2023/5/22
  25. ^ レフティー特集②カイ・ハヴァーツ ブンデスリーガ公式ウェブサイト 2020年5月4日
  26. ^ 5Fakta Menarik Tentang Kai Havertz liga laga 2020年5月31日
  27. ^ カイ・ハフェルツ - National-Football-Teams.com

外部リンク




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