オーバルという図形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 12:17 UTC 版)
オーバルに共通する点は 微分可能な(スムーズな・滑らかな)曲線である 交差しておらず、凸状で、閉じた、平面上の曲線である 形が円や長円からあまり違わない 最低一箇所、線対称な部分がある という点である。 オーバルの二つの例が右に示されている。上の (a) では、半円が長円と繋がっているが、 (b) では、二つの半円形は線分で繋がっている。その他、オーバルはさまざまな曲線や線分による構成がありうる。 (b)のオーバルは「Rounded Rectangle (角丸長方形) 」であり、厳密にはオーバルではないが、陸上競技場など競技場にはこの形が多く、トラックや競技場をオーバルと呼ぶことがある。 その他のオーバルの例としては以下のようなものもある。 カッシーニの卵形線 (Cassini ovals) 楕円曲線 (elliptic curves) スーパー楕円 (superellipse) デンマークの詩人・科学者ピート・ハイン(1905–1996)は自分の発明であると主張していたが、実際に直交座標系においてこの図形の座標を示したのはフランスの数学者ガブリエル・ラメ(Gabriel Lamé、1795–1870)である。ただしテーブル天板や都市設計のデザインなどにスーパー楕円を利用して一般に知らしめたのはハインの功績である。スーパー楕円を立体化した「スーパーエッグ」は「Anti-stress Egg」という名称でステンレス製の癒しグッズ・知的好奇心刺激グッズとして発売されている(起き上がり子法師のように転がして再び正立させられるかどうかを競う。氷の代わりに冷やして飲み物に入れる使い方も提案されている)。
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