オランダ語との差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 14:15 UTC 版)
「アフリカーンス語」の記事における「オランダ語との差異」の解説
文法面では、オランダ語は動詞は人称によって変化するが、アフリカーンス語では変化しない。 発音、表記に関しては、オランダ語の"ij"に対してアフリカーンス語では"y"と表記する。F, v, w の発音の区別はむしろドイツ語式だと考えた方がよい。オランダ語の"v"は"f"に近く発音されることがあっても、一応/f/と/v/は別音素とされるのに対し、アフリカーンス語ではこれらを区別せず"f"、"v"とも[f]と発音し、"w"はオランダ語では唇歯接近音[ʋ]だが、アフリカーンス語では[f]の有声音[v]と発音する。ただし外来語(南アフリカの先住民の言語を含む)では"v"は原音が[v]の場合[v]、"w"は原音が[w]の場合[w]と発音する。 高等教育を受けたアフリカーンス語の話者は書かれたオランダ語を問題なく読めるケースが多い。しかしアフリカーンス語の話者とオランダ語の話者とがそれぞれの母語で会話する場合などは文法面の差異などよりむしろ、語彙、発音面の違いにより両者の会話が著しく困難になるケースが多く、多くの場合英語で意思疎通を図るのが通例である。
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