オダギリ効果の功罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 18:54 UTC 版)
オダギリ効果には功罪の両面があると言われている。オダギリ効果を発揮した番組は多数の視聴者を獲得するが、ある種の「安全策」になっていると評価されることもある。「けがをしたり、スポーツマンシップに欠けるような負のストーリー・アーク〔複数の放送回をまたぐプロット〕は迅速かつ丁寧に回収され、友情が盛りだくさんである一方で、恋愛要素のあるサブプロットはどこにも見当たらない。ターゲットとなる視聴者の気持ちが離れてもリスクをとろうという気など起こらないし、だからこそ番組内で重層的なテーマに取り組むことから遠ざかってしまう」と言われる。一方、アニメの製作側にとっての利点としては、番組の女性ファンが増えて影響力を持つと、その番組の関連グッズの売り上げが伸びる傾向にある。 オダギリ効果が取りざたされるのは、番組制作におけるセクシズムの現れであるとも言われる。テレビ番組において男性視聴者が女優やその役柄に惹かれる現象は、まったく異なった論じ方がされるというのがその理由の1つである。また、この効果は女性をターゲットに製作される番組がまだまだ少ないということを意味してもいる。
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