オクタヴィアン
オクタヴィアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 02:55 UTC 版)
元帥夫人の若い愛人で17歳の青年貴族。親しい女性からはカンカンの愛称で呼ばれる。元帥夫人と愛し合っていたが、ばらの騎士として会ったゾフィーとたちまち恋に落ち、最後には彼女と結ばれる。物語中では女装して元帥夫人の小間使いマリアンデルを演じる。ほぼ全編出ずっぱりの大役である。ホーフマンスタールの当初の構想にあった人物と思われ、ソプラノまたはメゾソプラノ歌手が男装して颯爽と演ずる、いわゆるズボン役の代表格。同じ男装役である『フィガロの結婚』のケルビーノと共通のレパートリーとする歌手も多い。劇中で女装して女中に化けるという設定もケルビーノと共通する。ちなみにゾフィーが寝床でいつも読み耽っている“Ehrenspiegel Österreich”というタイトルの貴族譜におけるオクタヴィアンのフルネームは“Octavian Maria Ehrenreich Bonaventura Fernand Hyazinth”で、これをゾフィーは暗誦してみせ、オクタヴィアンを驚かせる。
※この「オクタヴィアン」の解説は、「ばらの騎士」の解説の一部です。
「オクタヴィアン」を含む「ばらの騎士」の記事については、「ばらの騎士」の概要を参照ください。
- オクタヴィアンのページへのリンク