エアロバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:10 UTC 版)
「ハンドルバー (自転車)」の記事における「エアロバー」の解説
主にタイムトライアル用のロードバイクにのみ使用する特殊なバーで、最初に使用したグレッグ・レモンがツール・ド・フランス1989のタイムトライアルでマイヨ・ジョーヌを身に纏ったことから注目されるようになったハンドルバーである。エアロバー単体で使用することはなく、ブルホーンバーかドロップバーどちらかと組み合わせる。 アルミまたはカーボンの27cmから30cmほどのバーで、形状は途中で20度ほど曲がっているシングルベントと呼ばれるもの、曲がりが2ヶ所あるクランク形のものがある。ブルホーンバーまたはドロップバーの中央付近、ステム両脇にクランプして取り付け、バーは前方へ突き出すよう伸びる。ライダーはバーの先端を握り、根元付近に付属するアームレストに肘を乗せて上体を伏せ走行する。この姿勢はエアロポジションと呼ばれ、空気抵抗を最小に抑えられる乗車姿勢である。ただしハンドルの操舵性が大変悪い為、きついコーナリングなどではブルホーンバーおよびドロップバー部分を握って操舵性を確保するのが通常である。またブルホーンハンドル同様、集団走行を行なう競技では操舵性の悪さや形状の危険さなどから使用が禁止される。
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