ウィリアム・カウパーとは? わかりやすく解説

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カウパー【William Cowper】

読み方:かうぱー

[1666〜1709]英国外科医解剖学者16歳のときにロンドン外科医徒弟となり、1961年独立開業1699年王立協会会員選出尿道球腺カウパー腺)を記載したことで知られるクーパー


ウィリアム・カウパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/28 10:00 UTC 版)

ウィリアム・カウパー(出典:米国国立医学図書館)

ウィリアム・カウパーウィリアム・クーパー: William Cowper1666年 - 1709年3月8日)は、イギリス外科医解剖学者である。尿道球腺について初めて詳細な解剖図を描いた功績により、カウパー腺とカウパーの名前が付けられていることで知られる。苗字の発音にはカウパー /ˈkaʊ̯pɝ/、クーパー /ˈkuːpɝ/、クパー /ˈkʊpɝ/ の3種類がある[1]

生涯

1666年イングランドハンプシャーピーターズフィールド英語版で生まれる。1682年3月ロンドンの外科医ウィリアム・ビッグノールの徒弟となる。1691年に外科医の免許を得て、ロンドンで開業する。1694年に有名な「Myotomia Reformata, or a New Administration of the Muscles」を発表。1699年王立協会のフェローに選ばれる[2]1698年に「The Anatomy of the Humane Bodies」を発表しベストセラーとなる。しかしながらオランダ人の解剖学者ホヴァルト・ビドロー作で、画家のヘラルト・デ・ライレッセが解剖図を描いた1685年出版の解剖書「Anatomia Humani Corporis」から解剖図など多くが流用されていた。ビドローやライレッセの著作者表記もなかったため、ビドローから批判を受けることとなり、名声と悪評の両方を得ることとなる。その後11年もの間に、外科学病理学生理学解剖学にわたって研究を行い、いくつかの論文にまとめて発表を行う。1702年に尿道球腺について詳細に描かれた解剖書を発表。1709年3月8日に死去。

ウィリアム・カウパーを主題とした作品

音楽

出典

  1. ^ Cowper's gland” (英語). Merriam-Webster. 2012年3月31日閲覧。
  2. ^ "Cowper; William (c 1666 - 1709)". Record (英語). The Royal Society. 2012年3月31日閲覧
  3. ^ 宮藤官九郎 「いまなんつった?」第789回 「パンツを穿かないようにするよ」週刊文春』2024年9月5日号、53頁。
  • Adapted from public domain text at William Cowper Biography. Historical Anatomies on the Web. US National Library of Medicine.

参考文献

  • Dictionary of National Biography. (London: Smith, Elder & Co., 1887). Vol. 12, pp. 388-389.
  • Morton's Medical Bibliography (Garrison and Morton). Ed. By Jeremy Norman. 5th ed. (Aldershot, Hants., England : Scolar Press ; Brookfield, Vt., USA : Gower Pub. Co., 1991). No. 385.1.
  • Russell, K. F. British anatomy, 1525-1800: a bibliography of works published in Britain, America and on the Continent. 2nd ed. (Winchester, Hampshire: St. Paul's Bibliographies, 1987). Introduction and nos. 211-214.

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