イージー・アクション (T・レックスの曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 14:37 UTC 版)
| 「"Solid Gold Easy Action"」 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| T・レックス の シングル | ||||||||
| 初出アルバム『Great Hits (1972)』 | ||||||||
| A面 | "Solid Gold Easy Action" | |||||||
| B面 | "Born To Boogie" | |||||||
| リリース | ||||||||
| 規格 | 7" シングル | |||||||
| ジャンル | グラムロック | |||||||
| 時間 | ||||||||
| レーベル | EMI | |||||||
| 作詞・作曲 | マーク・ボラン | |||||||
| プロデュース | トニー・ヴィスコンティ | |||||||
| 年表 | ||||||||
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「イージー・アクション (Solid Gold Easy Action)」は、マーク・ボランが書いたT・レックスの楽曲。1972年にシングルとしてリリースされ、全英シングルチャートで第2位まで上昇した[1][2]。この曲は、いずれのオリジナル・スタジオ・アルバムにも収録されなかったが、1972年にEMIが出したコンピレーション・アルバム『Great Hits』に収録された。この曲では、ボランとともにジェフ・リンがギターを演奏しているが[3]、これに対する返礼としてボランは、この録音後ほどなくして、リンの率いるエレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO) のヒット曲「Ma-Ma-Ma Belle」の録音に参加した[4]。
歌詞の内容
この曲の音楽的なスタイルは、1950年代のロックンロールに根差すものであるが、歌詞はシュルレアリスム(超現実主義)的であり、ボラン的なナンセンス詩の典型的な一例となっている。この曲は、ボランの多くのヒット曲と同様に、狐や虎といった捕食動物への言及とともに、「サティスファクション (satisfaction)」や「アクション (action)」といった単語を多用し、性的なほのめかしを曲に盛り込んでいる。リズムや、素早いパターンで掻き鳴らされるギターと結び付けて、ボランは、当時のポピュラー文化の潮流となっていた、十代の性的フラストレーションのイメージを創り出している。曲の後半のブレイクのところで、これはさらに強調され、「I know you're shrewd and she's a dude / But all I want is easy action」という歌詞によって、歌い手が相手の性別を問わず性交渉を求めており、それを他人がどう考えよと構わない、と思っていることが示唆されている。
『ケラング!』誌の創設者ジョフ・バートンは、『Classic Rock』誌への寄稿の中で、この曲の冒頭の2行「Life is the same and it always will be / Easy as picking foxes from a tree」は、マーク・ボランの1977年の事故死を予言するものであったと述べた。立ち木に衝突して事故死したときボランが乗っていた車のナンバープレートは「FOX 661L」であった[5]。これは、マーク・ボランの死をめぐる数多くの「予言」とされるもののひとつである[6]。
他のバージョン
1981年、デパートメントSは、バッキング・ボーカルにバナナラマを据えて、この曲をカバーし、シングル「Is Vic There?」のB面に収録した[7]。2007年には、ザ・フラテリスがこの曲をカバーして、映画『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』no サウンドトラック に収録した[8]。 キム・ワイルドは、2007年11月の「Perfect Girl」ツアーの2期でこの曲を取り上げた[9]。2015年1月現在、この曲はイギリスにおいて、アズダの広告に使用されている[10]。
トラック・リスト
- "Solid Gold Easy Action"
- "Born To Boogie"
チャート成績
| チャート((1972年 – 1973年) | 最高位 |
|---|---|
| オーストラリア (Go-Set Top 40)[11] | 39 |
| オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[12] | 13 |
| フランス (SNEP)[13] | 68 |
| ドイツ (Official German Charts) | 6 |
| アイルランド (Irish Singles Chart)[14] | 4 |
| ノルウェー (VG-lista)[15] | 5 |
| UK Singles (Official Charts Company)[2] | 2 |
関連項目
脚注
- ^ Rice, Tim; Roberts, David (2001), Guinness Book of British Hit Singles, Guinness World Records, p. 435, ISBN 0-85112-156-X
- ^ a b "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart.
- ^ Jeff Lynne Song Database, jefflynnesongs.com 2013年5月30日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. On the Third Day – Electric Light Orchestra - オールミュージック
- ^ Barton, Geoff (2012年6月22日), 1977: Did Marc Bolan predict his own death?, Classic Rock, オリジナルの2012年6月25日時点におけるアーカイブ。 2013年5月30日閲覧。
- ^ Gallucci, Michael (2013年1月29日), Marc Bolan – Famous Musicians Who Correctly Predicted Their Own Death, Ultimate Classic Rock 2014年8月30日閲覧。
- ^ Bananarama Aie A Mwana, Bananarama UK 2011年1月14日閲覧。
- ^ Phares, Heather. Hot Fuzz – Cherry Tree - オールミュージック
- ^ Solid Gold Easy Action, Wilde Life 2011年1月14日閲覧。
- ^ “Spirit Global”. Spirit Music Group. 2015年1月18日閲覧。
- ^ “Solid gold easy action in Australian Chart”. Poparchives.com.au. 2013年7月18日閲覧。
- ^ "Austriancharts.at – T. Rex – Solid Gold – Easy Action" (in German). Ö3 Austria Top 40.
- ^ “Solid gold easy action in French Chart” (French). Dominic DURAND / InfoDisc (2013年7月18日). 2013年7月18日閲覧。 Select "T. Rex" from the artist drop-down ment
- ^ “Solid Gold Easy Action in Irish Chart”. IRMA. 2013年7月18日閲覧。 Only one result when searching "Solid Gold Easy Action"
- ^ "Norwegiancharts.com – T. Rex – Solid Gold – Easy Action". VG-lista.
外部リンク
- Solid Gold Easy Action - オールミュージック
- "Solid Gold Easy Action" - Discogs (発売一覧)
- ASIN B000X12KZO, Solid Gold Easy Action
- 歌詞 Solid Gold Easy Action - うたまっぷ.com
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