イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥとは? わかりやすく解説

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イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/10 23:40 UTC 版)

イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ
パティ・ラベルシングル
収録アルバム ビー・ユアセルフ
リリース
規格 CDシングル、カセットシングル、シングル盤レコード
ジャンル ソフトロックポップ・ロック、アダルトコンテンポラリー
時間
レーベル MCA
作詞・作曲 ダイアン・ウォーレン
プロデュース スチュアート・レヴィン、アーロン・ジグマン
パティ・ラベル シングル 年表
「オー・ピープル」
(1986年)
イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ
(1989年)
「ヨー・ミスター」
(1989年)
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イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」(: If You Asked Me To=もしもあなたの頼みなら)は、元々パティ・ラベルの7枚目のソロスタジオアルバム『ビー・ユアセルフ』のリードシングルとして1989年に発売され、映画『007 消されたライセンス』の主題歌にもなった曲である。作詞・作曲はソングライターダイアン・ウォーレン。歌詞は女性の視点から大切な人に訴えかける構成で描かれている。

この曲は1989年公開の映画『007 消されたライセンス』の主題歌になったことによって知名度が上がった。ラベルのバージョンはアメリカ国内のビルボードホット100で79位、ホットR&B/ヒップホップソングで10位、ホットアダルトコンテンポラリートラックでは11位を記録している。

ミュージックビデオの撮影時は直前に彼女の姉であるジャクリーン・ジャッキー・パジェットが肺癌によって49歳の若さで亡くなっており、撮影日は葬式の翌日であった(パティにとって姉妹の死は3人目であり、全員が44歳以前で亡くなっている)。そのため、黒服を着た悲しみに暮れるパティが、教会で泣きながらロウソクと服喪用のユリを持って歌うシーンは、歌の意味合いを劇的に変化させている。

この曲はホットR&B/ヒップホップソングで第10位を記録したものの[1]、当時はさほど注目されず、3年後にセリーヌ・ディオンがカバーするまでポップチャートは振るわなかった。ラベルは1999年に発売された自身のベストアルバム内のライナーノーツでこのことについて「この曲は私がレコーディングした時もヒットしたと思っているし、セリーヌが歌った時もヒットして嬉しく思っている。ただ、アレンジも類似していて、歌声だって私たちは共に強力な声を持っているのに、私のバージョンはヒットしなかったっていうのが大方の見方。多分タイミングの問題だったと思う。」と語っている[2]

セリーヌ・ディオンバージョン

イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ
セリーヌ・ディオンシングル
収録アルバム セリーヌ・ディオン
リリース
規格 CDシングル、カセットシングル、ビニールシングル
録音 クライテリオン・スタジオ、ヴィレッジ・レコーダー、ミュージック・グラインダー、オーシャンウェイ・スタジオ
ジャンル ポップソフトロック、アダルトコンテンポラリー、ソウル
時間
レーベル コロムビアエピック
作詞・作曲 ダイアン・ウォーレン
プロデュース ガイ・ロッシェ
セリーヌ・ディオン シングル 年表
愛は最悪の孤独
(1992年)
イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ
(1992年)
ナッシング・ブロークン・バット・マイ・ハート
(1992年)
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セリーヌ・ディオンは「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」をカバーし、セルフタイトルアルバム『セリーヌ・ディオン』からの2枚目のシングルとして発売された。ウォルター・アファナシエフによってプロデュースされ、アメリカで1992年4月6日、年内には世界各地でリリースされた[3]

B面にはジェイ・オリバーとシェリル・クロウによって書き下ろされ、ウォルター・アファナシエフがプロデュースした非アルバム曲「ラヴ・ユー・ブラインド」が収録されている。

ミュージック・ビデオはドミニク・オーランドの監督で、カリフォルニア州チャツワースとハリウッドで撮影、1992年4月にリリースされた。2001年にリリースされたセリーヌ・ディオンのDVD『ザ・ベリー・ベスト〜ビデオ・コレクション』に収録されている。

特にアメリカとカナダでヒットを飛ばした。アメリカではビルボード・ホット100で4位に達し、更にビルボード・アダルト・コンテンポラリーでは3週間連続最高位1位を記録。カナダではシングル・セールス・チャートで3位、ラジオ・チャートでは1位を記録した。そのほかアメリカとカナダ以外でもある程度ヒットした。イギリスでは2度に亘ってリリースされたほどである。1992年6月、1度目のリリースでは最高位60位に達し、1992年12月の2度目のリリースでは57位を記録した。

この曲は1999年に発売されたディオンのベストアルバム『ザ・ベリー・ベスト』のアメリカ・カナダ版ボーナストラックと、2008年に発売された『マイ・ラヴ:エッセンシャル・コレクション』に収録されている。

収録曲

アメリカ版CDシングル

  1. 「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」 – 3:55
  2. 哀しみのハートビート」 – 4:33

世界版CDシングル

  1. 「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」 – 3:55
  2. 「ラヴ・ユー・ブラインド」 – 4:35

オーストラリア/ヨーロッパ版CDマキシシングル

  1. 「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」 – 3:55
  2. 「ラヴ・ユー・ブラインド」 – 4:35
  3. 「ハーフウェイ・トゥ・ヘヴン」 – 5:05

イギリスCDマキシシングル

  1. 「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」 – 3:55
  2. 「哀しみのハートビート」 – 4:33
  3. 「ラヴ・ユー・ブラインド」 – 4:35

チャート

最高位

チャート(1992年) 最高位
オーストラリア・シングルチャート[4] 52
カナダ・レコード小売シングルチャート[5] 3
カナダ・レコードコンテンポラリーヒットラジオチャート[5] 1
カナダRPMトップシングル[6] 1
カナダRPMアダルトコンテンポラリー[7] 1
ドイツ・シングルチャート[8] 27
ニュージーランド・シングルチャート[9] 26
全英シングルチャート[10] 57
アメリカビルボードホット100[11] 4
アメリカビルボードホットアダルトコンテンポラリートラック[12] 1

年間チャート

年間チャート(1992年) 順位
アメリカビルボードホット100[13] 28

参考文献

  1. ^ Hot R&B/Hip-Hop Songs
  2. ^ Patti LaBelle Biography
  3. ^ Glatzer, Jenna (2005). Céline Dion: For Keeps. Andrews McMeel Publishing. ISBN 0-7407-5559-5. 
  4. ^ Australian Singles Chart
  5. ^ a b Lwin, Nanda (1999). Top 40 Hits: The Essential Chart Guide. Music Data Canada. ISBN 1-896594-13-1. 
  6. ^ Top Singles - Volume 55, No. 23, June 06 1992. Retrieved May 16, 2010.
  7. ^ Adult Contemporary - Volume 55, No. 26, June 27 1992. Retrieved May 16, 2010.
  8. ^ Dutch Singles Chart
  9. ^ New Zealand Singles Chart
  10. ^ UK Singles Chart
  11. ^ Billboard Hot 100
  12. ^ Hot Adult Contemporary Tracks
  13. ^ Billboard Top 100 - 1992”. 2010年7月30日閲覧。
先代:
ジェネシス「ホールド・オン・マイ・ハート」
ビルボードアダルトコンテンポラリー第1位シングル(セリーヌ・ディオンバージョン)
1992年6月20日 - 7月4日
次代:
マライア・キャリー「アイル・ビー・ゼア」



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