イバンクルーズとは? わかりやすく解説

イバン・クルーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/08 16:25 UTC 版)

イバン・クルーズ
Ivan Cruz
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコ自治連邦区ファハルド
生年月日 (1968-05-03) 1968年5月3日(56歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
227 lb =約103 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 一塁手外野手
プロ入り 1989年 MLBドラフト28巡目
初出場 MLB / 1997年7月18日
NPB / 2001年3月30日
最終出場 MLB / 2002年9月27日
NPB / 2003年8月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ルイス・イバン・クルーズLuis Iván Cruz1968年5月3日 - )は、プエルトリコ出身の元プロ野球選手内野手)。

来歴・人物

来日前

コレージオ・サンティアゴ高校、ジャクソンビル大学を経て、1989年MLBドラフト28巡目でデトロイト・タイガースに指名され契約。1997年ニューヨーク・ヤンキースメジャー初昇格。1999年ピッツバーグ・パイレーツに移籍。マイナーリーグでは1996年と1997年にヤンキース傘下(当時)のAAA級コロンバスで主軸として活躍するなどしたが、メジャーでは好成績を残すことはできず、2000年のシーズン途中にリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルに移籍した[1]

阪神時代

2001年阪神タイガースエドゥアルド・ペレスと共に入団。当時打撃力が不足していた阪神のチーム事情から、「大砲」として期待されての入団であった。オープン戦では19試合で打率.385、7本塁打、14打点と好成績を残し、それまで度々外国人選手に裏切られてきた事情から、ファンやマスコミから「バースの再来」と騒がれた。

開幕2戦目の読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で、ダレル・メイからバックスクリーンに特大アーチを放つなど「今回こそは本物」と言われたものの、その後は低打率に喘ぐ。また、シーズン途中に左肩を負傷[2]し、その後も試合に出場したものの状態は悪化。左肩関節唇損傷と診断され治療のため帰国してしまった。不調だったが怪我の回復次第では残留の可能性もあったが、結局同年オフに解雇された。

この年に放った14本の本塁打のうち7本は対巨人戦でのものだった[2][3]。6月9日の対巨人戦(東京ドーム)でこの年一番の活躍とも言える1試合に3本の本塁打を放ったが、同じ試合で清原和博も3本の本塁打を放ち、なおかつチームは敗れたためあまり目立たなかった。

カージナルス時代

2002年セントルイス・カージナルス傘下のAAA級メンフィスに所属[2][3]。35本塁打、100打点を記録[2][3]し、メジャー昇格を果たした[4]

中日時代

2002年11月20日の中日スポーツの記事で中日ドラゴンズが獲得を目指していることが報道された[5]。その後、12月2日に中日への入団が発表された[4][6]。2001年に所属した阪神と同様に長距離打者不在に悩む中日でもクリーンナップとして期待された[2]

2003年は、オープン戦で7本塁打を放ち本塁打王となった[7]。3月30日の巨人戦(東京ドーム)で1回表に木佐貫洋からバックスクリーンへ先制3点本塁打を放ち、移籍後初本塁打を記録[7]。だが、その後は5月11日時点で打率.180、4本塁打と打撃不振に陥った[8]ほか、練習欠席[8]扁桃炎発症[9][10]もあり、5月14日に二軍に降格した[9][10]。5月25日の一軍復帰後は復調した[11]が、最終的に2割台前半の[12]低打率から抜け出せず、9月10日に退団が発表された[12]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1997 NYY 11 22 20 0 5 1 0 0 6 3 0 0 0 0 2 0 0 4 0 .250 .318 .300 .618
1999 PIT 5 10 10 3 4 0 0 1 7 2 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .400 .400 .700 1.100
2000 8 11 11 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 8 1 .091 .091 .091 .182
2001 阪神 70 267 239 19 56 5 0 14 103 34 0 0 0 0 25 4 3 62 5 .234 .315 .431 .746
2002 STL 17 15 14 2 5 0 0 1 8 3 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .357 .400 .571 .971
2003 中日 71 248 225 21 50 8 1 11 93 34 1 0 0 1 20 1 2 60 2 .222 .290 .413 .704
MLB:4年 41 58 55 5 15 1 0 2 22 8 0 0 0 0 3 0 0 17 1 .273 .310 .400 .710
NPB:2年 141 515 464 40 106 13 1 25 196 68 1 0 0 1 45 5 5 122 7 .228 .303 .422 .725

記録

NPB

背番号

  • 47 (1997年)
  • 25 (1999年 - 2000年)
  • 42 (2001年)
  • 16 (2002年)
  • 49 (2003年)

脚注

注釈

出典

  1. ^ https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=cruz--003lui
  2. ^ a b c d e クルーズ、クリーンアップ任せろ!! 米からD党に熱きメッセージ”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2002年12月5日). 2003年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  3. ^ a b c クルーズ G倒任せ!! Vの使者来日”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2003年1月30日). 2003年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  4. ^ a b クルーズ 竜決定!! あとは右の大砲”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2002年12月3日). 2002年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  5. ^ 竜 急きょ方針転換 元阪神クルーズ獲得へ”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2002年11月20日). 2002年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  6. ^ オオバケするかしら?中日が元阪神のクルーズと契約”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社 (2002年12月2日). 2005年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  7. ^ a b G倒スクラム クルーズ点火弾 アレックス3安打2打点”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2003年3月31日). 2003年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  8. ^ a b 中日のクルーズ、練習参加拒否で二軍降格が濃厚”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社 (2003年5月12日). 2004年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  9. ^ a b 中日・川上が右肩に痛みを訴え登録抹消”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社 (2003年5月14日). 2004年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  10. ^ a b クルーズ2軍へ 筒井が昇格決定”. 中日スポーツ. 中日新聞社 (2003年5月14日). 2003年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  11. ^ 中日今季初の5連勝!クルーズ&リナレスが大爆発”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社 (2003年6月18日). 2004年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  12. ^ a b 中日がクルーズを解雇”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社 (2003年9月10日). 2004年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

阪神タイガース及びその前身球団の選手 安達智次郎  山口政信  イバン・クルーズ  麦倉洋一  加藤康介
中日ドラゴンズ及びその前身球団の選手 木俣達彦  青山久人  イバン・クルーズ  小野正一  岡田俊哉
ニューヨーク・ヤンキースの選手 スコット・プロクター  ロン・ギドリー  イバン・クルーズ  フェリックス・ホセ  ジェシー・オロスコ
セントルイス・カージナルスの選手 リー・スミス  ディオメデス・オリーボ  イバン・クルーズ  キッド・ニコルズ  フェリックス・ホセ
ピッツバーグ・パイレーツの選手 ジャック・ウィルソン  ディオメデス・オリーボ  イバン・クルーズ  アーキー・ヴォーン  リチャード・デービス
プエルトリコの野球選手 ボイ・ロドリゲス  ベニート・サンティアゴ  イバン・クルーズ  ハーマン・リベラ  アレックス・コーラ

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