イダーファ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:22 UTC 版)
修飾語をともなった名詞構文をイダーファと呼ぶ。これはアラビア語では إضافة と綴られ、「追加」や「付加」といった意味になる。修飾語となる名詞は、修飾すべき名詞のうしろに続ける。このとき限定であれば修飾語となる名詞に定冠詞 الـ が付く。非限定であれば定冠詞は付かない。 修飾語自体が接続指示代名詞によって修飾されている場合、その語はすでに属格支配を受けていることになる。したがって定冠詞が付かない。 修飾語は修飾する名詞の属格となるため、語尾の母音はカスラが付く。定冠詞をともなわない非限定であればタンウィーン化する。いくつもの語を重ねて、より詳しい修飾を行うこともできる。この場合、修飾語となる語をさらにうしろに続けることになるが、これによって属格支配を受けることになる語の定冠詞は取り除かれる。 なお、構文のイダーファとは異なるが、アラビア文字は大きくハルフ( حرف )とシャクル( شكل )に二分され、さらにハルフはアブジャド文字群( حروف أبجدية )とイダーファ文字群( حروف إضافية )、さらにペルシャ文字などのダヒーラ文字群( حروف دخيلة )に分類される。アブジャド文字群はいわゆる一般のアリフバーターであり、イダーファ文字群はアブジャドの変化したものとして「追加された文字」であることをさしている。イダーファ文字群には ت の変化したものである ة や ا の変化したアリフ・マクスーラ、 ي の変化した ی などが含まれる。
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イダーファ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 18:09 UTC 版)
名詞Aに続けて名詞Bをおくと、この名詞Bは名詞Aを修飾する語となり、これをイダーファ構文と言う。たとえば موسوعة الحرة といった場合、後続の定冠詞をともなった名詞 حرة は、その直前の名詞 موسوعة を修飾しており、全体として「自由な事典」という意味を構成している。 このとき、修飾語となる名詞が定冠詞をともない、先行する名詞の属格となることで全体を限定している。イダーファの詳細についてはアラビア語の文法で解説する。
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