磯野菊
イソノギク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/23 09:52 UTC 版)
イソノギク | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() イソノギクの花
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
絶滅危惧IB類(環境省レッドリスト) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Aster asagrayi Makino | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イソノギク | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
変種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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イソノギク(学名:Aster asagrayi[1])はキク科シオン属の多年生草本。
下位分類(変種)
- イソノギク(狭義) A. asagrayi var. asagrayi 基準変種。
- ヨナクニイソノギク A. asagrayi var. walkeri 沖縄県与那国島に固有の変種で、茎葉に毛が密生する点で基準変種と区別される[2][3]。
いずれも環境省絶滅危惧IB類(EN)[4]、沖縄県絶滅危惧IA類(CR)[5]。
以下では基準変種のイソノギク(狭義)について記す。
特徴
高さ10–30 cm。茎は分枝し、斜上または地上を這う。花をつけない茎は短く、先にさじ型の根生葉をロゼット状につける。茎葉は互生し、へら型で無柄、やや多肉質で厚く、葉縁に毛が散生するが、葉の表裏は無毛。頭花は径25–35 mmで、白色~淡紫色の舌状花と黄色の管状花からなり、花茎の先端に単生または散房状につく。花はほぼ一年中みられるが、4–6月頃が多い[6][5][7][2][3][8]。
分布と生育環境
南西諸島固有種で、鹿児島県奄美大島、加計呂麻島、徳之島、沖永良部島、沖縄県恩納村に分布[5]。海岸の岩や断崖上に[6][2][3]コウライシバ、シマアザミ、ツワブキなどとともに生育[2]。生育地が限られ、観光客による踏みつけや園芸用の採集により減少[5][7]。
脚注
参考文献
- 池原直樹「イソノギク Aster asa-grayi Mak.」『沖縄植物野外活用図鑑 第4巻 海辺の植物とシダ』新星図書出版、1979年。
- 横田昌嗣・宮城朝章・横田昌嗣(追補)「イソノギク Aster asa-grayi Makino」『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版(菌類編・植物編)―レッドデータおきなわ―』沖縄県、2018年3月、288頁 。
- 片野田逸郎「イソノギク」『琉球弧・植物図鑑 from AMAMI』南方新社、2019年。ISBN 9784861244056。
- 中西弘樹「イソノギク Aster asa-grayi Makino var. asa-grayi」『フィールド版 日本の海岸植物図鑑』トンボ出版、2020年。ISBN 9784887162266。
- 副島顕子 著「イソノギク」、大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司 編『フィールド版改訂新版 日本の野生植物』 2巻、平凡社、2021年、549頁。ISBN 9784582535396。
外部リンク
- イソノギク こまつなの部屋
- イソノギク(磯野菊) 野の花賛花
- イソノギク(磯野菊) うちなー通信
- イソノギク 四季の山野草
- イソノギク ノパの庭
- イソノギク(磯野菊) 山からの贈り物
- イソノギクのページへのリンク