イアン・ローランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 19:37 UTC 版)
「残酷な神が支配する」の記事における「イアン・ローランド」の解説
物語後半のキーパーソンで、もう一人の主人公。グレッグの長男。長身で実母リリヤに似た美男子。特技はボクシングで、不良のレッテルが貼られているが成績優秀。女好きでかなりの放蕩(ほうとう)者だが、様々な面で恵まれているがゆえの自信がある上に熱血漢で正義感も強い一方、グレッグのマットに対する態度が冷たい事にあまり関心を持たなかったり、ジェルミの変化やグレッグに対する態度がおかしいことにも気付かないなど、鈍感で身勝手な部分もある。事故の原因をジェルミに問い詰め、要領を得ないジェルミの態度に凶暴な感情が芽生える。一連の事件の全容に近づくにつれ崩壊していく父親像に耐えきれず、その生理的な嫌悪感から一旦は強引に全てを「否認」するが、ある日に偶然グレッグの書斎で動かぬ証拠を発見したことでついに事件の全容を受け入れた。その後、ジェルミを否定した罪の意識から、ボストンですさんだ生活を送るジェルミを探し出して連れ戻し、ハムステッド・ヒースで同居する。同居する中で精神不安定なジェルミに挑発される形で肉体関係を持ってしまう。いつしかジェルミのことを本当に愛してしまい、関係を絶ちたくないが故、その後も流されるままに肉体関係を継続してしまう。
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