アートファーマーとは? わかりやすく解説

アート・ファーマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 00:11 UTC 版)

アート・ファーマー
基本情報
出生名 Arthur Stewart Farmer
生誕 1928年8月21日
出身地 アメリカ合衆国 アイオワ州カウンシル・グラフ
死没 (1999-10-04) 1999年10月4日(71歳没)
ジャンル ジャズハードバップ
担当楽器 トランペットフリューゲルホルン
レーベル プレスティッジ・レコード
アーゴ
マーキュリー・レコード
アトランティック・レコード
CTIレコード
共同作業者 ベニー・ゴルソンジム・ホールシダー・ウォルトン
著名使用楽器
フランペット

アート・ファーマーArt Farmer1928年8月21日 - 1999年10月4日)は、アメリカ合衆国出身のジャズトランペット奏者、フリューゲルホルン奏者。

来歴

アイオワ州カウンシル・グラフにて双子の一人として生まれる。一緒に生まれたアディソン・ファーマーも、後年プロのベーシストとなり、しばしば兄弟共演も行われた。

ライオネル・ハンプトン楽団で活動した後、1953年プレスティッジ・レコードと契約し、初のリーダー・セッションを行う。同年にはクリフォード・ブラウンと共演。1957年から1958年にかけて、ソニー・クラークのレコーディングに参加。日本で人気の高い作品『クール・ストラッティン』でも、アートの演奏が聴ける。

1959年末から1962年末にかけて、サックス奏者ベニー・ゴルソンとの双頭バンド、ジャズテットで活動。アーゴから6枚のアルバムを発表する。その後はジム・ホールなどを従えて活動。この頃から、トランペットよりもフリューゲルホルンの演奏を重視し始める。

1968年から1970年代にかけて、ウィーンを拠点に活動。1980年代にはジャズテットの再結成に参加。

1990年代に入ると、トランペットとフリューゲルホルンの特徴を兼ね備えた新しい楽器、フランペットの演奏が中心となった。晩年にはヨーロピアン・ジャズ・トリオとも共演。

非常に生真面目な性格で、真剣に音楽と向き合う姿はすべての共演者から畏敬をもって見られていた。その性格は、端正でよく整理された美しいアドリブラインにも表れている。また、若い時分は麻薬禍にあえぐ先輩マイルス・デイヴィスを物心両面で支えており、生活に行き詰って楽器を質入れしてしまった彼に自分の楽器を快く貸したというエピソードもある。

他の共演者はジジ・グライスホレス・シルヴァー、フレディ・レッド、アート・テイラー、スティーヴ・キューン、ドナルド・バードジャッキー・マクリーンバリー・ハリス、ダグ・ワトキンスなどが挙げられる。

1999年10月4日、ニューヨークにて死去。公表された死因は心臓麻痺[1][2]

ディスコグラフィ

リーダー作品(一部)

参考文献

  • ジャズ批評編集部編 編『JAZZトランペット』松坂〈ジャズ批評ブックス〉、2001年、106-107頁。ISBN 491555709X 

脚注

  1. ^ Heckman, Don, & Jon Thurber (October 7, 1999), "Art Farmer: Eloquent Jazz Master of the Trumpet and Fluegelhorn". Los Angeles Times.
  2. ^ "Art Farmer" (October 7, 1999), The Denver Post Online.

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