アーサー王物語との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:46 UTC 版)
「熊のジャン」の記事における「アーサー王物語との関係」の解説
アーサー王という人物は、熊と深い関わりを持っている。神話学者フィリップ・ヴァルテルの研究(『アーサーまたは熊と王』など)によると、アーサー王のイメージの原型には「熊のジャン王」というケルト伝承があり、多くの点で森の王(熊)とアーサー王には結び付きがある。 英語圏でいう「アーサー」は、フランス語圏では「アルテュール Arthur」であり、この言葉は「熊」を意味するケルト諸語に由来している(例:ブルトン語 arzh 、ガリア語 artos 、ウェールズ語 arth)。そして天空には大熊座(北斗七星)と北極星があることから、アーサー王・熊・北極星は神話的思考において一つの体系となっている。 ジョン・ケネス・ブルックス・ウィスリントンの研究論文によると、古くからアーサー、アーサー王、アークトゥルス、空、大熊座、北斗七星、「アーサーの車」には繋がり(混同)がある。「アーサー」という語は多様で、アークトゥルス、牛飼い座、「大熊座の七つの星」等を指す。そして大熊座の七つの星とは、北斗七星のことであり、"Arthur's Wain"(アーサーの車)とも呼ばれる。 ジョン・トレヴィサが翻訳した、1398年頃のバルトロマエウス・アングリクス(英語版)著『物性論(ドイツ語版)』は、これらの意味を含んでいる。
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