アルチュール・ランボオとは? わかりやすく解説

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アルチュール・ランボー

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/13 11:18 UTC 版)

アルチュール・ランボー、またはランボオ(Arthur Rimbaud、1854年10月20日 - 1891年11月10日)は、フランス詩人アルベール・ティボーデにより、ヴェルレーヌマラルメコルビエールロートレアモン伯爵と並び「1870年の五人の異端者」の一人に数えられた。早熟な天才、神童と称された彼は、15歳のときから詩を書き始め20歳で詩を放棄するまでのわずか数年の間に「酔いどれ船フランス語版」などの高踏派象徴派韻文詩から散文詩集『地獄の季節』、散文詩自由詩による『イリュミナシオン』(一部を除いて没後出版)まで詩の伝統を大きく変えた。彼の詩論、詩人論として知られる「見者の手紙フランス語版」において「詩人は、あらゆる感覚の、長期にわたる、広大無辺でしかも理に即した錯乱により、見者となる」と語り、ブルジョワ道徳をはじめとするすべての因習、既成概念、既存の秩序を捨て去り、精神・道徳、身体の限界を超え、未知を体系的に探求しようとした反逆、革命の詩人であり、ダダイスムシュルレアリスムへの道を切り開いた詩人である。


  1. ^ 渋沢孝輔. “「ランボー」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館”. コトバンク. 2019年10月30日閲覧。
  2. ^ Claude Jeancolas. Vitalie Rimbaud” (フランス語). editions.flammarion.com. Editions Flammarion. 2019年10月30日閲覧。
  3. ^ クロード・ジャンコラ著『ヴィタリー・ランボー ― 息子アルチュールへの愛』加藤京二郎、富田正二、齋藤豊、三上典生共訳、水声社、2005年。
  4. ^ a b c d Arthur Rimbaud” (フランス語). www.larousse.fr. Editions Larousse - Encyclopédie Larousse en ligne. 2019年10月30日閲覧。
  5. ^ a b 詩の邦題は、以下「邦訳」に挙げるいずれかの詩集による。以下同様。
  6. ^ La Revue pour tous. Journal illustré de la famille - 7 années disponibles” (フランス語). gallica.bnf.fr. BnF Gallica. 2019年10月30日閲覧。
  7. ^ 塚島真実「ランボーのヴィーナス」『フランス語フランス文学研究』第108巻、日本フランス語フランス文学会、109-122頁。 
  8. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 - アルチュール・ランボオ「感覚」
  9. ^ 『ランボー全詩集』1996, p. 448, 補遺.
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  13. ^ 中安ちか子. “「酔いどれ船」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館”. コトバンク. 2019年10月30日閲覧。
  14. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 -「酔いどれ船」について
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  16. ^ 權藤南海子「アルバムズュティックの詩人達」『明治大学人文科学研究所紀要』第33号、明治大学人文科学研究所、1993年、319-345頁、ISSN 05433894NAID 40003635055 
  17. ^ 邦題『パリ・コミューン』喜安朗長部重康共訳、現代思潮社、1968年。
  18. ^ a b c 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 - ロンドンへ
  19. ^ 「アルチュール・ランボー」渋沢孝輔訳、ステファヌ・マラルメ『マラルメ全集II ― ディヴァガシオン他』、渡邊守章清水徹阿部良雄菅野昭正松室三郎編、筑摩書房、1989年。
  20. ^ Regamey, Félix” (フランス語). www.marquesdecollections.fr. Fondation Custodia. 2019年10月30日閲覧。
  21. ^ Enid Starkie (1962) (英語). Arthur Rimbaud. New Directions 
  22. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 - ロッシュの農場 ─「悪い血」2
  23. ^ a b c 『ランボー全詩集』1996, 略年譜
  24. ^ Paul Verlaine (1844-1896)” (フランス語). www.mons.be. Site officiel de la Ville de Mons. 2019年10月30日閲覧。
  25. ^ UNE SAISON EN ENFER” (フランス語). Encyclopædia Universalis. 2019年11月3日閲覧。
  26. ^ 『ランボー全詩集』1996, p. 244, UNE SAISON EN ENFER.
  27. ^ Jean-Paul GOUJON. “À propos de Poison perdu : comment une énigme résolue peut en cacher une autre” (フランス語). Société Octave Mirbeau. 2019年10月30日閲覧。
  28. ^ Arthur RIMBAUD” (フランス語). www.ecrivosges.com. ÉcriVOSGES. 2019年10月30日閲覧。
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  30. ^ Chronologie de la vie d'Arthur Rimbaud” (フランス語). abardel.free.fr. 2019年10月30日閲覧。
  31. ^ Emeline Wuilbercq (2015年7月31日). “En Ethiopie, Arthur Rimbaud, l’inconnu de Harar” (フランス語). Le Monde. https://www.lemonde.fr/afrique/article/2015/07/31/en-ethiopie-arthur-rimbaud-l-inconnu-de-harar_4705837_3212.html 2019年10月30日閲覧。 
  32. ^ ÉTIEMBLE. Le Mythe de Rimbaud (Collection Bibliothèque des Idées)” (フランス語). www.gallimard.fr. Éditions Gallimard. 2019年10月30日閲覧。
  33. ^ Préface aux Œuvres d’Arthur Rimbaud” (フランス語). Maxence Caron - Le Site officiel (2010年7月22日). 2019年10月30日閲覧。
  34. ^ 高木一敏「ランボーとブルトン ― « changer la vie »をめぐって」『AZUR』第5号、成城大学フランス語フランス文化研究会、2004年3月、37-56頁、CRID 1520572358524204160 
  35. ^ 高橋彦明訳「アルチュール・ランボー」アンドレ・ブルトン編著『黒いユーモア選集』(上巻)山中散生窪田般弥小海永二共編、国文社、1968年。
  36. ^ 上田敏全訳詩集
  37. ^ 小林『地獄の季節』1983, p. 121.
  38. ^ 折橋浩司「ランボーのエセー ― あるいは精神の狩猟」『フランス文学語学研究』第21号、早稲田大学大学院文学研究科、2002年、39-58頁。 
  39. ^ 書簡で読むアフリカのランボー”. 未來社. 2019年10月30日閲覧。





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