アリーナのテルモポリウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 03:09 UTC 版)
「テルモポリウム」の記事における「アリーナのテルモポリウム」の解説
アリーナのテルモポリウムは、ポンペイにあるテルモポリウムの中でも完全に近い状態で残っている物の一つである。カウンターからはジョッキや皿が完璧に残っており、ケトルは水を入れて満たす事ができる。アリーナのテルモポリウムの1階は客が飲食する目的で使用され、階段があって2階に昇るとゲストルームがある施設もあった。 玄関のドアが通りに向かって開き、食物やワインを貯蔵する瓶(ドーリアと呼ばれる)を入れるための穴があるカウンターがあるのが、典型的な建築構造であった。ラレース(家庭の神)、メルクリウス(商業の神)、ディオニューソス(ワインの神)を、商売の最も重要な守護神として祀った。2階はゲストルームであり、大抵は旅館として使用されたが、壁面に多くの女性の名前が書かれていた事から、売春宿として利用されていたと考える人もいる。奴隷の少女が、メイドとして働いていたと考える人もいる。
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