アラバマ州の一般選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 23:42 UTC 版)
「1960年アメリカ合衆国大統領選挙」の記事における「アラバマ州の一般選挙」の解説
アラバマ州の一般選挙では、この州の通常ではない状態のためにケネディの実際の得票数を決めることが困難だった。最初の小さな問題は、有権者が選挙人の候補者名簿から選ぶ代わりに、有権者は選挙人を個別に選ぶことにしていたことである。伝統的にそのような条件では、最大票を得た選挙人の得票数を大統領候補者に割り当てることになる。例えばニクソンを推すことにした選挙人候補者が230,951票(選挙人はジョージ・ウィッチャー)から237,981票(選挙人はセシル・ダーラム)まであるとき、ニクソンはアラバマ州から一般投票で237,981票を得たことになる。 より重要な問題は、州全体の民主党予備選で選挙人団として11人の候補者を選んでおり、そのうち5人はケネディに投票することを約束したが、6人は誰に投票しても良いことになっていた。これら候補者全てが選ばれ、6人の非拘束代議員はケネディに対抗する投票を行った。それ故にケネディが一般投票で獲得した票数を割り振ることが困難である。伝統的な方法では、318,303票(ケネディを推す選挙人の中での最高得票数)あるいは324,050票(民主党の選挙人の中での最高得票数)となる。実際に下に掲げる結果の表は、ケネディがアラバマ州から獲得した一般選挙の票数を318,303票として集計したものである。 アラバマ州の投票総数を集計し、他の49州の結果と合計したとしても、ニクソンは得票総数34,108,157票となり、34,049,976票のケネディを58,181票上回るだけである。選挙違反があったとされることを考慮に容れないでこの集計方法を使えば、1960年の選挙はその前に考えられていたよりも更に接戦になることは事実である。
※この「アラバマ州の一般選挙」の解説は、「1960年アメリカ合衆国大統領選挙」の解説の一部です。
「アラバマ州の一般選挙」を含む「1960年アメリカ合衆国大統領選挙」の記事については、「1960年アメリカ合衆国大統領選挙」の概要を参照ください。
- アラバマ州の一般選挙のページへのリンク