アドラーストスの娘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/07 17:54 UTC 版)
アルゴス王アドラーストスとプローナクスの娘アムピテアーの娘で、アイギアレウス、キュアニッポス、アイギアレイア、デーイピュレーと兄弟。テーバイ王オイディプースの子ポリュネイケースと結婚し、テルサンドロス、アドラーストス、ティメアースを生んだ。 アドラーストスはある預言者から、あるいはアポローンの神託から、猪とライオンに自分の娘を与えよという予言を授かった。のちにテーバイからエテオクレースに追放されたポリュネイケースが、カリュドーンから親族を殺した罪でテューデウスがアルゴスにやって来て、夜中に騒動を起こしたとき、アドラーストスは2人が楯にそれぞれ猪とライオンの頭をつけていると知り、あるいは猪とライオンの毛皮を身にまとっていると聞いて、2人が予言の男であることに思い至り、アルゲイアーをポリュネイケースに、デーイピュレーをテューデウスに与えて結婚させた。 のちにポリュネイケースがテーバイで戦死したとき、アルゲイアーはテーバイを訪れて、アンティゴネーがポリュネイケースを埋葬するのを手伝い、ポリュネイケースの骨をエテオクレースの火葬台に置いた。しかし2人は兵に発見され、アルゲイアーは逃げ延びたがアンティゴネーは捕えられた。 息子のテルサンドロスは成長してエピゴノイ、さらにトロイア戦争に参加したが、ミューシア王テーレポスに討たれた。
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