アゼルバイジャン・タワーとは? わかりやすく解説

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アゼルバイジャン・タワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/13 12:31 UTC 版)

アゼルバイジャン・タワー
The Azerbaijan Tower
概要
現状 構想
用途 複合用途
所在地  アゼルバイジャン
高さ
最頂部 1,050m
屋上 1,050m
技術的詳細
階数 189階
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アゼルバイジャン・タワー (: The Azerbaijan Tower) は、アゼルバイジャンバクーで建設が構想されていた超高層ビルハイパービルディング)である[1]

概要

完成すると1,050mの高さとなり、サウジアラビアジッダに建設中のジッダ・タワー(キングダムタワー)よりも50メートル高くなる計画であった。また、カスピ海上に累計1000億ドルを投じて建設される41個・3000ヘクタール人工島からなるカザールアイランド英語版の中心地に建設され、その費用は約20億ドルと見積もられていた。

計画によれば、当タワーを含む人工島全体で100万軒の住宅、150校の学校、50ヶ所の病院及び保育施設を備える大都市となり、他にも多数の公園ショッピングモール、文化施設、大学そして2016年からバクーの市街地で開催されているF1グランプリが開催可能なサーキットの建設も予定されていた。また島同士の連絡のため150基のと本島に建設される市営空港によって島内外への交通手段を確保し、以上の施設は全てマグニチュード9.0程度の地震に耐えきれるように設計されていた[2]

当プロジェクトの中心人物であるイブラヒム・イブラヒモフ英語版は、「すでにこの計画は"新しいヴェネツィア"という言葉で、アメリカトルコアラブ中国などの投資家の関心を持たれている」と語っている[2][3]

当初、建設は2015年から始まり2019年までの完成が予定されていたが、計画の遅れにより完成時期が見通せない状況となり、事実上中止されている[4]。一方、カザールアイランドの開発は2020年から2025年頃までずれ込む見通しとなっているが、一部の専門家は現在の状況では2030年代までは完成しないだろうとしている[5]

脚注

  1. ^ Carbon-Fiber Tape Takes Elevators To New Heights(英語) - Radio Free Europe/Radio Liberty (14 June 2013)
  2. ^ a b Medina, Samuel (2012年2月9日). “Azerbaijan's Plans for a One Kilometer-Tall Skyscraper” (英語). The Altlantic Cities. 2012年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月13日閲覧。
  3. ^ And you thought they were only known for Eurovision flops! Azerbaijan reveals plans for world's tallest building at 3,500ft high(英語) - Daily Mail Online (12 April 2012)
  4. ^ Azerbaijan Tower”. skyscrapercenter.com. 2025年7月22日閲覧。
  5. ^ Everything you need to know about construction in Azerbaijan” (英語). WorldBuild365 (2016年10月21日). 2017年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月13日閲覧。



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