有効層厚
【英】: effective thickness, net pay thickness
同義語: net pay thickness
原油・天然ガス貯留層の厚さを表現する語の一つで、原始埋蔵量の計算基礎となる。貯留層の上限および下限を岩相あるいは油・水、油・ガス、水・ガス界面などから決め、その層厚を表したものを gross thickness というが、これはいわば外観上の油・ガス層規模を表現する指標にすぎない。これに対し有効層厚とは、gross thickness から孔隙率{こうげきりつ}が小さいとか、水飽和率が高いとか、あるいは浸透率が小さいとかの理由で、油・ガスの採取の対象となり得ない部分を除いた(cut off した)層厚をいう。坑井が多数存在している油・ガス田では、坑井データの平均化を行ううえで有効層厚と gross thickness との比(net-gross ratio, N/G 比)を用いる方が便利な場合があり、N/G 比もよく用いられる。 |

有効層厚と同じ種類の言葉
- 有効層厚のページへのリンク