むんじゅる節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 17:47 UTC 版)
琉球舞踊の雑踊り(ぞうおどり)の一つに「むんじゅる節」があり、これには「津波古」という名が出てくる。津波古家(東氏津波古殿内)の者のことを唄ったものだという説がある。 「むんじゅる節」 むんじゅる平笠清らものや 女童真頂にちいいせて(花染やう) 花染め手布や前に結で 二才惚らしもの(花染やう) 照喜納坂からやううなよ むんじゅる平笠かぶるなよ(津波古の) 津波古の主の前が にや打ち惚れゆんど(津波古の) 芋のうまさや唐かんだ 米のうまさや赤地米(神酒造ての) 神酒造てのうまさや 白ふぇ唐かんだ(神酒造ての) (意訳):ムンジュル笠は美しいものよ 娘の頭にちょっと乗せて(花染めは) 花染め手拭を前結びにして 青年を惚れさせる(花染めは) 照喜名坂を通るときは娘さんよ ムンジュル笠はかぶらないで(津波古の) 津波古のご主人様が さらに惚れて込んでしまうよ(津波古の) 芋のおいしいのは唐芋 米のおいしいのは赤地米(神酒を造っての) 神酒造っておいしいのは 白い唐芋(神酒を造っての) 「ムンジュル」とは麦ガラで作った日よけ笠のことである。この「むんじゅる節」は中踊りで踊られる。「舞踊の稲嶺が粟国島で謡われている民謡を習ってきたのを座にいた踊りの名手玉城盛重が振付けたもの」(「琉球舞踊入門」宜保栄治郎)。粟国島発祥の歌であり、元は粟国島の民謡。
※この「むんじゅる節」の解説は、「東氏津波古殿内」の解説の一部です。
「むんじゅる節」を含む「東氏津波古殿内」の記事については、「東氏津波古殿内」の概要を参照ください。
- むんじゅる節のページへのリンク