肥料桶,ぼたふり桶 (ひりょうおけ,ぼたふりおけ)
だらごえ用具は、ひえ、粟などの細かい種子を、均一に播種したり、あるいは陸稲や麦の発芽をよくするための増量材として、しもごえやわら灰と種子を麦たれまき盤台に入れ、これをよく混合するのに、ぼったかき棒を使用した。しもごえと灰と種子を混合したものを、地方によりボッタ、だらごえと呼んでいる。よく混合したものは、肥料桶に入れて運び、粟播器や小型の杓子または手でにぎって播種する。この方法は、火山灰土壌の畑作地帯における陸稲や麦の施肥播種法の一つであり、化学肥料が普及する前まで実施されていた。明治時代から昭和20年代前半頃まで使用された。地方名、ぼったふり桶という。高さ19.5cm、径25.2cm、重さ1.15kgの木製である。 |
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