ほうじゅう

実用日本語表現辞典

放獣

読み方：ほうじゅう

「放獣」とは、捕獲された野生動物を再び「野に放つ」ことを意味する表現である。この語には、「殺処分せずに元の野生の生活域に帰す」という含みがある。主に獣害対策として捕獲された熊や猪などの大型野生動物、あるいは誤って捕らえられた鳥獣などを対象とした文脈で用いられる。

たとえば、野生の熊が人里に降りて熊害を引き起こした場合、多くは捕殺（駆除）されるが、一部の事例では「人里が危険な場所である」と認識させる学習を施した上で、野生に返すことがある。このような取り組みを特に「学習放獣」と呼ぶ。

学習放獣は、野生動物と人間社会との共存を目指す試みとして注目されているが、その効果や課題については議論が続いている。

（2025年1月10日更新）

デジタル大辞泉

ほう‐じゅう〔ハウ‐〕【放縦】

読み方：ほうじゅう

［名・形動］何の規律もなく勝手にしたいことをすること。また、そのさま。放恣(ほうし)。放埒(ほうらつ)。ほうしょう。「—な生き方」

[派生] ほうじゅうさ［名］