【フォッカーE.I】(ふぉっかーいーわん)
第一次世界大戦期の1915年にドイツのフォッカー社が製造した単葉、単座の戦闘機。
通称「アインデッカー(Eindecker)」。
本機は、世界で初めて機関銃のプロペラ同調装置を装備し、銃弾がプロペラブレードを撃ち抜く危険を排除して安定的に前方への攻撃が可能になった。
これにより、同世代の飛行機を遥かに凌駕する攻撃効率を持ち、従来の機関銃座を持った偵察機ではなく、事実上世界最初の戦闘機となった。
飛行性能そのものは従来の偵察機と比べて格段優れたものではなかったが、英仏の「武装した偵察機」では戦闘機である本機に全く歯が立たず、連合国の飛行機を一方的に撃墜しつづけた。
連合国側ではこのことを「フォッカーの災難」と呼んで恐れていた。
しかし、連合国側も間もなくして、本機と同様にプロペラ同調装置を装備した戦闘機を開発することに成功し、本機の優位は崩れ去った。
現在はロンドンのサイエンス・ミュージアムで保存されている。
スペックデータ
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