ばんり‐の‐ちょうじょう〔‐チヤウジヤウ〕【万里の長城】
読み方:ばんりのちょうじょう
中国本土の北辺に築かれた長大な城壁。春秋時代に斉(せい)・燕(えん)・趙(ちょう)・魏(ぎ)などの諸国が国境に築いたもので、秦の始皇帝が匈奴(きょうど)の侵入を防ぐために燕・趙の長城を用いて万里の長城とした。南北朝時代から位置を南に移し、現存のものはモンゴルの侵入に備えて明代に築かれたもの。河北省の山海関から甘粛省の嘉峪(かよく)関に至り、全長約2400キロメートル。高さ約6〜9メートル、幅約4.5メートル。1987年、世界遺産(文化遺産)に登録された。長城。
[補説] 中国政府は2009年、重複して建てられたり分岐したりした部分、また天然の地形を利用した部分を含めると、明代の長城の総延長は8851.8キロメートルであると発表。2012年には秦・漢時代のものも含め2万1196.18キロメートルと発表した。


- ばんりのちょうじょうのページへのリンク