止め字
複数の文字からなる名前の、最後方に配置される字、の通称。つまり「太郎」や「小次郎」における「郎」、あるいは「花子」や「満寿子」における「子」の字。
佐々木小次郎や東郷平八郎の「郎」、粟田真人や大伴旅人の「人」、藤原高子や平滋子の「子」、浅田真央や土屋礼央の「央」など。
その他「太」「輔」「哉」「美」「代」「乃」なども止め字の典型例として挙げられやすい。古い例では「彦(比古)」「姫(日女)」「麿(麻呂)」なども挙げられる。
止め字は「添え字」とも呼ばれる。止め字そのものに特別な意味を持たせるというよりは、特別な意味を持たせたい(その子を象徴する字として用いる)字に添えることで、名前らしい響きを出す、という役割をもつ字として扱われる。あるいは、親子で止め字を継承することによって一族の繋がりを示すといった役割を持たせることもできる。
止め字は、たとえば「《太》や《輔》は男の子の名前向け」「《子》や《奈》は女の子の名前向け」という風に、ある程度、性別によって使い分けられる。「美」などは基本的に女性の名前向けであるが、男性の名前に起用される例も少なからずある。
名前を考えるに当たっては、「《慎》という字をつけたい → 《慎一》《慎二》《慎太郎》どれがいいだろうか」という風に止め字を後から選ぶ方法もあれば、「《紀》を止め字にしたい → 《亜紀》《優紀》《早紀》《美由紀》どれがいいか」という風に止め字から選ぶ方法もある。「優弥・優也・優哉」のように止め字に同音異字がある場合もある。
苫米地
姓 | 読み方 |
---|---|
苫米地 | とめじ |
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