つまみ細工とは? わかりやすく解説

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つまみ‐ざいく【撮み細工】

読み方:つまみざいく

江戸初期からの伝統的な手芸で、薄絹薄紙などの小片三角折りつまんでのり付けしながら花鳥などの形をつくるもの。(くし)・かんざし薬玉(くすだま)・つまみ絵などに用いる。


つまみ細工

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 03:11 UTC 版)

つまみ細工(つまみざいく)は、日本の手芸の一種。正方形の布を摘まんで折りたたんだものを組み合わせて、幾何学模様や花などの形を作り上げる。つまみ細工で飾ったは、花簪といわれる。

歴史

江戸時代中期には造形技法が確立しており、江戸を中心につまみ細工で装飾した花簪や櫛が流行し、江戸時代後期には江戸みやげとして定着する[1]明治以降も日本髪の髪飾りとして愛用され、また、女学校でも裁縫の授業の中で造形技法が教えられ、若い女性の手芸としての人気も高まっていく[1][2]

大正から昭和にかけて、意匠の複雑化が進むとともに絵画的表現も発達し、つまみ画といわれる創作ジャンルも成立する[1][2]第二次世界大戦後は日本の伝統的な手芸として海外からも評価されるようになり、副業的につまみ細工を制作するハンドクラフト作家や体験教室も誕生していく[2][3]

造形技法

ちりめんサテンなどの薄手の布地を正方形に切り取り、ピンセットを使って折りたたみ、糊で形を固定していく[1]。染布をそのまま使うこともあれば、造形後に一部を筆で彩色することもある[1]。複数のパーツを組み合わせて花などの特定の形を作ることが一般的だが、やや大ぶりに切った1枚布のみで造形していく技法もある[1][4]

出来上がった作品は、簪につけて花簪とするほか、ペンダントやブローチなどに仕上げられる[1][3]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 『手芸の事典』東京堂出版、1967年4月、202-204頁。 
  2. ^ a b c 『つまみ画 新装版』マコー社、1988年8月、144-145頁。ISBN 978-4837710882 
  3. ^ a b 『女性の職業百科 自由国民ガイド版』自由国民社、1971年4月、377頁。 
  4. ^ 『新家庭百科事典 第7巻 手芸・手工芸・編み物』講談社、1968年12月、341-342頁。 

関連項目



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