すいぜんとは? わかりやすく解説

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すい‐ぜん【垂×涎】

読み方:すいぜん

[名](スル)《「すいせん」とも》

食べたくてよだれを垂らすこと。

ある物を手に入れたい熱望すること。「—の的」

人形着物にばかり眼をつけてさっきからしきりに—している」〈谷崎蓼喰ふ虫

[補説] 慣用読みで「すいえん」とも。


すい‐ぜん【粋然】

読み方:すいぜん

ト・タル[文]形動タリ純粋なさま。まじりけのないさま。

「—たる霊秀の気の萃(あつま)る処」〈雪嶺真善美日本人


すいぜん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 00:32 UTC 版)

すいぜん石川県輪島市郷土料理[1][2]精進料理の一種で刺身代わりに食される[1][2]

テングサを煮て餅米の粉を加え固めたものを厚さ3ミリメートル、幅2センチメートルほどの短冊状に突き出す[1][2]。テングサから作られるところてんにも似るが、すいぜんのほうが白っぽい[1]。また、ところてんと異なり、すりゴマ味噌黒砂糖を加えたごまだれをつけながら刺身代わりに食される[1][2]。盛り付ける際には家紋や花の形などに整える[2][3]。また、盛り付ける器には輪島塗のものが使用される[2]

法事や葬儀の際に精進料理として食されるが、和菓子としてデザートとして食されることもある[2][3]。法事や葬儀の場合は、近隣から手伝いに集まって各家庭で作ることが一般的であったが、今日では家庭で作られることは少なくなっている[2]

輪島ではよく知られる料理であるが、法事料理であるためか観光客への知名度は低い[3]。長期保存に向かないため、観光土産としても不適切という理由もある[2]

中世の輪島には根来寺派の重蓮寺があり、この寺の僧が伝えたものが里に伝播したものと考えられている[4]

出典

  1. ^ a b c d e 輪島の食”. 輪島学. 輪島商工会議所. 2024年3月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i すいぜん 石川県”. うちの郷土料理. 農林水産省. 2024年3月10日閲覧。
  3. ^ a b c 清絢. “がわ(静岡)、すいぜん(石川)”. ヤマサ醤油. 2024年3月10日閲覧。
  4. ^ 輪島学習会 第2回 すいぜんについて” (PDF). 和島商工会議所 (2016年). 2024年3月10日閲覧。



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