除名処分(じょめいしょぶん)
政党は、理念を共有するメンバーが集まり、共通の目標に向かって行動する拠点である。多数決を基本的なルールとする議会制民主主義では、結束して数を固める必要がある。
しかし、党の方針に反する行動をする者がいると、共同体としての政党の意義が失われてしまう。そこで、党内の秩序を乱すおそれがあるなどの理由から不適格だと政党が判断すれば、口頭注意や離党勧告、除名といった処分が下される。
これらの中でも除名処分は、政党が一方的に党籍を剥奪するという点で、最も厳しい処分だと言える。
自民党では、1999年の東京都知事選への対応をめぐり、柿沢弘治氏と栗本慎一郎氏が除名処分を受けた。
政党から除名されると、選挙に出馬するときに当該政党の公認を受けられないばかりか、党の協力は得られず、逆に対抗馬を立てられることもある。
これまでの例を見ると、政界再編に向かう場合には、除名処分は回避される傾向があり、自主的に離党して新党を結成することが多いようである。
(2000.11.19更新)
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