しみず れいとは? わかりやすく解説

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清水伶

清水伶の俳句

うつうつと兎小屋あり木々芽吹く
おぼろ夜の紅絹一反を思いけり
かくれんぼ蝶の白さを残したる
かなかなの銅色の愚直かな
くすくすと螢袋に乳房ある
たましいを華とおもえば霰ふる
ぼうたんの荒々しくも月の跡
まうしろの刈田の晴れに鍵かける
まなぶたのみづいてきたる芹の花
ガラス屋の向こう八月十五日
パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情
亡父と母交り合うとき螽斯
人の死へけぶるまで独楽回しけり
冬の鵙そっと点りて人体図
冬銀河腕立て伏せの父がいる
初蝶は真夜にはぐれた花骨牌
唇のしずかな水位羊歯ひらく
回廊のどこまでが夢冬の鹿
幾万の蝶を翔たせて夏の空
弟橘媛の耳朶のうぜんかずらかな
弦楽の一弦狂い蝶の昼
抽斗のなか紅梅の坂がある
星狩に行ったきりなり縞梟
春眠のこの世の端のふくらはぎ
春衣着てわたくしという渚
昼銀河歩きはじめに羅生門
椿闇まぶたあるもの横切れる
死をねむる母は白花さるすべり
母死後のピアノに匿す秋螢
水鏡磨けば梟やって来る
永遠の合わせ鏡と寒梅と
深層の水買いにゆく夕さくら
湯ざめして百の海鵜に迷い込む
父の忌のとおくに吹かる蛇の衣
父の日の大笑面に逢いにゆく
牡丹の黙秘権なるまひるかな
硝子切るしずけさにあり蟻地獄
繃帯を巻く梟になりたくて
胎生の無数の濁り白もくれん
膕の昏きところを夏の蝶
花サフラン舌の真赤は太古より
茄子漬けて冥王星に近づけり
菊枕簪いっぱいありにけり
葉牡丹のなかはあざやかな生国
螢狩わたしの闇を見て帰る
裏側は永久に牡丹の芽でありぬ
裸婦ともなれず寒椿ともなれず
西行に倦み冬蝶に誘わるる
讃美歌を閉じ冬蝶を漂わす
陽炎の太き動悸をみておりぬ
 

「しみず れい」の例文・使い方・用例・文例

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