採油費
【英】: lifting cost
広義には生産費(producing cost)または操業費(operating cost)の同義語として使われているが、狭義には操業費のうち、直接、原油を油層から井戸を通じてくみ揚げる(lift)ために要する経費を意味する。その場合、地上にくみ揚げた油層流体をセパレーターに通して原油とガスに分離し、原油は必要とする場合には脱水(エマルジョン分離を含む)、脱塩などの処理をし、ガスは NGL を除去し、必要があれば脱硫などの処理をするが、それらの処理費も操業費に含め、坑井から生産された原油が貯蔵タンクに送り込まれるまでの費用を採油費ということもあり、また、原油・ガス処理費は含めない場合もある。採油費の構成原価は、くみ揚げ動力費、採油ポンプの損耗部品を含む補修費、消耗品費、労務費、並びに原油・ガス処理費を含む場合にはそのための補修費、薬品、動力、燃料費などが含まれる。自噴採油の場合には動力、ポンプ関係の費用は発生しない。水攻法、ガス圧入法、ミシブル攻法などの二次採収法が行われている場合は、そのための追加的費用が発生する。 |

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