こなたシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 10:53 UTC 版)
筋違い角阪田流を応用した戦術に、対早石田用に編み出された「こなたシステム」と呼ばれる指し方がある。陽動の相振り飛車の趣で、10秒将棋であればプロ棋士に勝利したこともあるが、第6-1図のように後手△3二飛に▲2二角成から▲6五角を打ち、△4五角の打ち合いから先手は▲7八金と角成を防ぎ、▲4六歩の退路を設けてから第6-2図のように飛車を向かい飛車に振る。 △後手 なし ▲先手 なし 図は▲4六歩まで第6-1図 こなたシステム △後手 なし ▲先手 なし 図は▲8八飛まで第6-2図 こなたシステム △後手 なし ▲先手 なし 図は▲8四歩まで第6-3図 こなたシステム △後手 角 ▲先手 なし 図は▲5六歩まで第6-4図 こなたシステム その後の展開第6-3図のように金を繰り出して相手の玉頭を攻める順となれば、石田流側は数の攻めで支えきれない。したがって石田流側の対策として、第6-4図のように角を移動させて交換を迫って攻撃力を緩和する手順もとられる。ここで先手側は交換して▲4三角とする順や▲5六歩と拒否してから▲7五歩と角を追ってから▲8四歩を狙う指し方などがある。攻撃力はあるが自陣の玉は不安定なので、反撃に気を付ける必要がある。
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