がいか‐じゅんびだか〔グワイクワ‐〕【外貨準備高】
外貨準備高(がいかじゅんびだか)
外貨準備高とは、国際収支の決済のために通貨当局が保有する準備資産のことである。日銀と政府をあわせて通貨当局と言う。外貨準備高として計算される準備資産には、外貨・金・SDR・IMFリザーブポジションの種類がある。毎月、大蔵省が外貨準備高を発表している。
まず、外貨とは日銀と政府が保有している各国通貨の総額のことである。これらの外貨の多くは、米国債などの外国証券として保有されている。そのほか、国内外の銀行に預金として預け入れられている。
次に、金 (GOLD) は、通貨当局が保有している純金のことである。金の量を、米ドルに換算して計算する。
SDRは Special Drawing Right の頭文字をとったものである。IMFの特別引き出し権と、一般に表する。また、IMFリザーブポジションは、通貨当局がIMFからいつでも引き出すことのできる金額の合計である。
外貨準備高の中でも、外国証券や預金という形で保有される外貨の残高がもっとも高くなっている。
日本では、外貨準備高は1999年10月末以降、世界一が続いている。外貨準備高は、貿易黒字が多いと増加する。また、円高是正のためにドルを購入すると、その分だけドル保有高が増えて、外貨準備高が増加する。
(2000.12.08更新)
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