おにころし

デジタル大辞泉

おに‐ころし【鬼殺し】

読み方：おにころし

《「おにごろし」とも》

１ 辛くて強い酒。鬼好み。

２ アルコール分が強く、悪酔いする酒。鬼よけ。

「竹に雀の馬士唄(まごうた)には、—を燗(かん)せしむ」〈滑・膝栗毛・初〉

３ 将棋で、飛車・角行・桂馬の利きを左から三間(さんげん)目の筋に集中する戦法。

隠語大辞典

鬼殺

読み方：おにころし

1. １　味辛く酒精分の強き悪酒をいふ、日光地方にては鬼好みともいふ。２　煙草の極めて気のつよき下等品を指す。

分類 日光

鬼殺

読み方：おにころし

1. 大豆。〔第六類　器具食物〕
2. 大豆の事を云ふ。節分に豆にて鬼を追払ふより。
3. 大豆のこと。節分に豆をまいて鬼を追払うことから。

鬼殺

読み方：おにころし

1. すさまじき力量ある、丈夫一式、堅牢なるを云ふ。「この酒は－だ」。「この煙草入は－だ」。

分類 東京

鬼殺し

読み方：おにころし

1. 田舎製のあしき酒をいふ。〔葛原詩話〕俗に村店の薄酒を鬼ころしといふ、即ち村店圧茅柴といふ是なり、又茅柴酒といふべし、韓子蒼詩あり、飮慣茅柴諳苦硬不知如蜜有香醪下学集、茆柴濁醪也、一酔而即醒、如燒茆柴火便滅とあり、宋人錦綉万花谷前集、韓子蒼詩云々、謂苦硬之酒如茅柴火易過とあり、按ずるに圧茅柴とは、この酒の茅柴の火よりもまされる意、圧倒するをいふなるべし。
2. 田舎製の極めて悪しき酒をいふ。

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