えいぞん

デジタル大辞泉

えいぞん【叡尊／睿尊】

読み方：えいぞん

［1201〜1290］鎌倉中期の律宗の僧。大和の人。戒律の復興に努め、律宗の中興。貧民・病人の救済や殺生禁断に功績があり、また蒙古襲来で神風を祈願。西大寺を再興。著「感身学正記」など。興正菩薩(こうしょうぼさつ)。

えい‐ぞん【永存】

読み方：えいぞん

［名］(スル)ながく存在すること。また、ながく保存すること。

世界宗教用語大事典

えいぞん 【叡尊】

エイソンとも。叡は睿とも書く。鎌倉中期、真言律宗中興の祖。大和（奈良県）の人。密教を学んだが律宗の復興を念願、東大寺で自誓受戒し、西大寺に移り、ここを基として活動。亀山上皇ほか六万六〇〇〇余人に授戒し、窮民を救済し、殺生禁断地区を定めるなどした。蒙古襲来時には朝命で石清水八幡宮に祈願した。忍性の師。著『梵網経古迹記輔行文集』他。後伏見天皇からの贈号興正菩薩。（一二〇一～九〇）→ 西大寺 忍性