うさぎ小屋と日本の住環境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 16:21 UTC 版)
1979年(昭和54年)、欧州諸共同体(EC)が出した『対日経済戦略報告書』の中で、日本人の住居が「rabbit hutch」(うさぎ小屋)と表現されたことから、「日本の住居は、欧米に比べて狭小」という意味で広まった。だが、原文はフランス語の「cage a lapins」(ウサギの檻、「Cage pour lapins」ではない。)で、これはフランスでは集合住宅を指し、「画一的な」という意味がある。『この言葉を英訳するときに誤って「狭い」という意味で「rabbit hutch」(うさぎ小屋)を当てたことで、「日本の住居は狭い」という誤解が広まった』とする説がある。 実際には、住宅産業新聞社「住宅経済データ集」によると、持ち家・借家を合わせた一戸あたり床面積の国際比較では、日本は95平米であり、米国(148平米)より狭いものの、フランス(99平米)、ドイツ(95平米)とは余り変わらず、英国(87平米)よりは広い。また、別のソースでは日本(94.85平米)は、同様の国際比較で世界第5位に位置し、1位の米国(162平米)などより狭いものの、フランス(7位 90平米)、英国(8位 87平米)より広い。日本の住宅面積を客観的に言い表すならば、よくいわれる「欧米より狭い」ではなく、「アメリカよりは狭く、欧州主要国と同程度」となる。
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