インマルサット
【英】: inmarsat
"静止衛星利用による電話、テレックス、ファックス、データ回線の国際海事衛星をいう。 米国の COMSAT が 1976 年に実用衛星 MARISAT 3 個を太平洋上、大西洋上およびインド洋上に打ち上げ、これを利用して米国にある海岸地球局を経由する海事衛星通信サービスを開始し、衛星の容量の一部を一般に開放した。当時、欧州では MAROTS 衛星の計画があったので、これら海事衛星組織を IMCO(現 IMO )で国際的に統一し、1979 年 9 月にインマルサット条約が発効した。KDD(国際電信電話株式会社)は、COMSAT と 1978 年 5 月に契約を結びサービスを開始したが、山口県に海岸地球局を建設、1978 年 11 月からはインド洋方面のサービスもできるようになった。太平洋域はマリサット衛星 2 個(電話 テレックス、10/220 回線)、大西洋域はマレックス(MARECS)A 型衛星 2 個(電話 テレックス、40/880 回線)、インド洋域はインマルサット 5 型衛星 3~4 個(電話 テレックス、30/660 回線)でカバーされ、6/4GHz 帯の周波数が使用されている。1978 年のイラン革命時に国際テレックス回線が混乱を来し、船舶に装備されたマリサットが極めて有用であったことを契機に急速に普及し、1984 年秋には約 3,000 局あまりに達している。 INMARSAT=International Maritime Satellite COMSAT=Communication Satellite Corporation MARISAT=Maritime Satellite MAROTS=Maritime Orbital Test Satellite MARECS=Maritime European Communication Satelite" |

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